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新たに改正民法が施行されました。交通事故の損害賠償請求権に関するルールに変更があります。
交通事故の被害に遭った際、顔などに傷あとが残ってしまい、その後の生活などに大きな影響が生じてしまうケースがあります。
頭、顔、首などに残った傷あとのことを交通事故実務では「外貌醜状」と言います。外貌醜状は程度により後遺障害として認定され、特別な賠償の対象となる場合があります。
この記事では交通事故によって生じた傷あとについてお悩みの方に向けて、外貌醜状について解説し、具体的な後遺障害等級の認定基準をご紹介します。
目次
外貌醜状とは頭、顔、首など日常的に露出している部分に残された傷あとのことです。
外貌醜状は傷の程度によって後遺障害等級が認定され、特別な賠償の対象になる場合があります。
なお、2011年以前は男女によって等級の認定基準に差がありましたが、現在は性別に関係なく同一の基準が用いられています。
等級 | 認定基準 |
---|---|
7級12号 | 外貌に著しい醜状を残すもの |
9級16号 | 外貌に相当程度の醜状を残すもの |
12級14号 | 外貌に醜状を残すもの |
外貌醜状の後遺障害等級は傷あとの程度によって判断されます。より具体的な基準については頭、顔、首の部位別に「【部位別】外貌醜状の具体的な基準」の章で解説します。
各後遺障害の等級別の慰謝料、労働能力喪失率の弁護士基準の相場は下記の通りです。
等級 | 後遺障害慰謝料 | 労働能力喪失率 |
---|---|---|
7級12号 | 1000万円 | 56% |
9級16号 | 690万円 | 35% |
12級14号 | 290万円 | 14% |
なお、上記の基準はあくまで相場であり、特に醜状障害の場合、労働能力喪失率については認められないケースも多いです。
また相手方の任意保険会社は上記の基準よりもさらに低額な基準の金額での示談を目指して交渉してきます。
後遺障害の賠償金相場について詳しく知りたい方は『後遺障害慰謝料の適正相場は?逸失利益の計算、示談交渉の流れを解説』の記事をご覧ください。
頭部のケガの後遺障害の具体的な認定基準は下記の通りです。
等級 | 認定基準 |
---|---|
7級12号 | 手のひら大(指の部分を含まず)以上の瘢痕または頭蓋骨の手のひら大以上の欠損 |
12級14号 | 鶏卵大面以上の瘢痕または頭蓋骨の鶏卵大面以上の欠損 |
顔部のケガの後遺障害の具体的な認定基準は下記の通りです。
等級 | 認定基準 |
---|---|
7級12号 | 鶏卵大面以上の瘢痕または10円銅貨代以上の組織陥没 |
9級16号 | 長さ5センチメートル以上の線状痕 |
12級14号 | 10円銅貨大以上の瘢痕または長さ3センチメートル以上の線状痕 |
頸部のケガの後遺障害の具体的な認定基準は下記の通りです。
等級 | 認定基準 |
---|---|
7級12号 | 手のひら大以上の瘢痕 |
12級14号 | 鶏卵大面以上の瘢痕 |
手足に傷あとが残った場合についても、醜状障害として後遺障害等級に認定され得ます。
対象となる部位は、手については肩関節から先、足については股関節から先です。
「手のひらの大きさの3倍程度以上の瘢痕を残し、特に著しい醜状と判断される場合」について12級相当として認定されます。
頭、顔、首、手足を除いた胸腹部、背部、でん部の傷あとについても後遺障害が認められる場合があります。
認定基準は、胸腹部、背部、でん部それぞれについて全体の面積の1/2を超える場合は12級相当、全体の面積の1/4を超える場合は14級相当となっています。
外貌醜状は後遺障害の認定について争いになりやすい後遺症のひとつです。
特に外貌醜状による労働への影響の評価は判断が分かれやすく、自身の仕事が醜状によってどのような影響を被ったかといった点について丁寧に立証していく必要があります。
また相手方任意保険会社はより低額での示談締結を目指し交渉を進めてきます。被害者の方が適切な賠償を獲得するためには、入念な準備と法知識、相手方保険会社に対する適切な対応が必要になるわけです。
弁護士に相談していただければ、外貌醜状による後遺障害の等級認定について適切なアドバイスを受けることができます。
「自分の外貌醜状の症状が後遺障害何級に認定されるのか知りたい」「相手方の任意保険会社との交渉を任せたい」といった方は、ぜひ一度、アトム法律事務所の無料相談予約窓口をご利用ください。
高校卒業後、日米でのフリーター生活を経て、旧司法試験(旧61期)に合格し、アトム法律事務所を創業。弁護士法人を全国展開、法人グループとしてIT企業を創業・経営を行う。
現在は「刑事事件」「交通事故」「事故慰謝料」「ネット削除依頼」などの弁護活動を行う傍ら、社会派YouTuberとしてニュースやトピックを弁護士視点で配信している。
保有資格
士業:弁護士(第二東京弁護士会所属:登録番号37890)、税理士
学位:Master of Law(LL.M. Programs)修了
英語:TOEIC925点
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