交通事故の謝罪は示談交渉に影響する?謝罪文の例文や注意点も紹介
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この記事でわかること
交通事故の加害者が被害者に対して誠意を持って謝罪することは、被害者の怒りの気持ちを軽減して、示談交渉がスムーズにいったり、刑事事件で起訴されない可能性が高まるなどのメリットがあります。
一方で、不誠実な謝罪の仕方や謝罪文の書き方をしてしまうと、被害者側の感情を逆なでして示談交渉が難航したり、処罰感情を強めて厳罰を求めるなど、かえって逆効果となりうるリスクもあります。
そのため、本記事では交通事故の謝罪でお悩みの方のために押さえておくべきポイントを解説します。
交通事故の加害者として警察や検察の取調べを受けているなど、刑事事件化している場合は刑事事件をあつかう弁護士に相談しましょう。詳しくは『刑事事件の無料相談』のページをご覧ください。
目次
交通事故を起こしたら謝罪すべき?
交通事故を起こしてしまったら、基本的に被害者への謝罪はすべきです。
まずはこの点について解説していきます。
基本的には謝罪をしたほうが良い
交通事故を起こしてしまったら、基本的には被害者に謝罪をすべきです。
事故現場で謝罪すればよいと思われるかもしれませんが、当日に謝罪するだけでは「誠意がない」と判断されがちです。
後日改めて正式に謝罪することで、被害者に誠意が伝わりやすくなるだけでなく、以下のようなメリットが期待できます。
- 被害者との示談交渉がスムーズに進みやすくなる
- 示談が成立することで、刑事責任が軽減される
それぞれメリットについて具体的に解説していきます。
被害者との示談交渉がスムーズに進みやすくなる
被害者への謝罪を行うことで、被害者との示談交渉が進みやすくなるでしょう。
交通事故の加害者になった場合、基本的に被害者と示談交渉をして賠償金の金額などを決定する必要があります。
交渉の際に被害者の感情が悪化していると、感情的になったり意固地になったりして、交渉が難航する場合が少なくありません。
誠意を持ってきちんと謝罪をしていれば、被害者の怒りの感情が和らぎ、その後の示談交渉がスムーズに進みやすくなることが期待できます。
交通事故による刑事事件の責任が軽減される可能性がある
被害者との示談交渉が成立すれば、それによって交通事故の刑事責任が軽減される可能性があります。
交通事故の被害者が負傷した(人身事故の)場合、過失運転致死傷罪や、危険運転致死傷罪などの罪に問われる可能性があります。これらは拘禁刑や罰金刑などの罰則が科されることがある重い罪です。
また、軽い接触事故(物損事故)でも、当て逃げなどの道路交通法に違反する行為がある場合は、罰則を科される可能性があります。
しかし、被害者にきちんと謝罪していることや、示談が成立していることが考慮された結果、以下のように刑事処分で有利になる可能性があります。
- 不起訴処分となり裁判自体を回避できる
- 刑が免除される
- 有罪だが執行猶予がつく
- 拘禁刑の年数が減少する
ただし、下心のある謝罪は相手に見透かされやすいものです。自分のためではなく、あくまで相手のために謝罪するという前提を忘れないようにしましょう。
関連記事
【被害者向け】交通事故加害者の起訴の基準は?刑事裁判や注意すべき点も解説
示談交渉を保険会社に任せる場合でも謝罪はすべき
示談交渉を保険会社に任せる場合でも、自分自身で謝罪を行いましょう。
任意保険に加入している場合、保険会社が加害者本人の代わりに被害者と示談交渉をしてくれる、「示談交渉サービス」が付帯されている場合がほとんどです。
また、被害者側も保険担当者や弁護士を立てることが多く、交通事故後、加害者と被害者が直接接触することはあまりありません。
しかし、こうした場合でも、被害者感情や今後の示談交渉、刑事処分などのことを考えれば謝罪は行うべきです。
ただし、加害者と被害者の間に保険担当者や弁護士が入る場合、無断で被害者本人に接触するのは避けましょう。
まずは保険担当者や弁護士に連絡を入れることが重要です。場合によっては自身の保険担当者が謝罪に同行してくれることもあります。
交通事故で謝罪する際の流れ|マナーも解説
交通事故の被害者に謝罪をする場合は、マナーを守り、誠意がきちんと伝わるようにすべきです。
具体的な流れを、準備段階から解説します。マナーに関するポイントも紹介するので、参考にしてみてください。
(1)相手にアポイントメントを取る|事故後3日以内が理想
まずは、被害者に謝罪をしたい旨を伝え、アポイントメント(約束)取りましょう。
事故時に被害者に連絡先を聞けていればよいですが、聞けなかった場合は事故後に発行される「交通事故証明書」で確認することも可能です。
謝罪が遅くなると誠意が伝わりにくくなるので、できれば事故翌日、遅くとも事故から3日以内に謝罪の申し入れをするのが理想です。
アポイントメントを取る際は以下の点に注意しましょう。
- 自身の保険担当者にも事前に謝罪をする旨を伝えておき、何か指示があれば従う
- 被害者側が保険担当者や弁護士などの代理人を立てている場合は、被害者本人ではなく代理人に連絡を取る
アポイントの電話での流れは以下の通りです。
電話の流れ
- 名乗ってから簡潔に謝罪する
- 相手の体調や損壊した物について調子を伺う
- 訪問して謝罪するためのアポイントメントを取る
- 最後にもう一度簡潔に謝罪の言葉を述べる
相手に謝罪を拒否されたらどうする?
謝罪を相手に拒否されたとしても、謝罪することをすぐに諦めるべきではありません。
断っても謝罪を希望する加害者の行動に誠意を感じ、謝罪に応じてくれる被害者もいるからです。
また、事故直後は感情的になり、加害者の顔も見たくないと謝罪を拒否していたものの、徐々に冷静になり加害者と会ってもいいと考える被害者もいます。
相手がどうしても謝罪を拒否する場合や、訪問して直接謝罪することがかえって被害者側の負担となる場合は、謝罪文を作成し、弁護士や保険会社から渡してもらう方法もあります。
また、交通事故の加害者が謝罪以外にすべき対応に関しては関連記事『交通事故加害者がすべき対応は?裁判所の呼び出しと事故で負う責任も解説』で確認可能です。
(2)当日に持参する菓子折りと謝罪文を用意する
謝罪の際に菓子折りを持っていくことは必須ではありませんが、誠意を伝えるため持っていくことをおすすめします。
また、当日は謝罪文も持参することがポイントです。謝罪文の書き方は本記事内で後ほど解説するため、ここでは菓子折りの選び方について解説します。
菓子折りの種類
お詫びの気持ちを込めるという意味で、菓子折りは箱つきの整ったものを選択しましょう。
菓子の種類に決まりはありませんが、日持ちするものが無難です。
定番の菓子折りとしては、ようかんが挙げられます。比較的重量感があり「事故のことを重く受け止めている」という意味合いを込められるからです。
菓子折りの価格
菓子折りの価格は、5000〜1万円程度を目安にするとよいでしょう。
決まった価格の相場があるわけではありませんが、価格が高すぎると「物で解決しようとしている」と思われてしまう可能性があります。
逆に安すぎると「馬鹿にされている」と思われてしまう可能性があるので、高すぎず安すぎない価格とすべきです。
のし紙の必要性
菓子折りを手配する際、「のし紙」を付けるべきではないでしょう。
のし紙は水引の形や色を使い分けることで、慶事用や弔事用に用いられますが、のし紙は縁起物であり、主に祝い事に用いられるべきという考え方も根強くあります。
事故の相手によっては、のし紙がついていることで「非常識だ、失礼だ」と感じてしまう場合があるので、交通事故で謝罪する際の菓子折りには、のし紙はつけないほうが無難です。
(3)当日は地味な服装で、公共交通機関を使い訪問する
直接謝罪するために被害者宅などを訪問する際は、相手に不快感を与えないように、自家用車を運転して訪問するのは避けましょう。
公共交通機関やタクシーを利用して訪問するのが理想的です。タクシーの場合、相手の自宅よりも手前で降車しておくとよいでしょう。
当日の服装は、黒無地のスーツと革靴の組み合わせなど、できるだけ地味なものにしてください。
派手な服装や装飾品は避けましょう。誠意が伝わるような、きちんとした装いが大切です。
(4)玄関先で謝罪する
被害者宅を訪問したら、まず玄関先で謝罪をしましょう。
被害者側の方の中には、加害者に家の中まで入ってきて欲しくないと感じる方もいるからです。
ただし、被害者側が「ここでそんなことをされては迷惑です」と言うのであれば家に入れていただいても問題ありません。
口頭でお詫びと反省の気持ちを伝えたら、用意してきた菓子折りと謝罪文を渡しましょう。
菓子折りの渡し方
菓子折りは紙袋から取り出して渡すのが一般的なマナーです。
ただし、謝罪の場が被害者宅以外で、被害者側が菓子折りを持ち帰ることが想定される場合などは紙袋に入れたまま渡しても問題ありません。
なお、被害者側が菓子折りの受け取りを拒否するケースもあるので、その場合には無理に渡そうとせず持ち帰ってください。
交通事故で謝罪するときの注意点
基本的には素直に気持ちをお伝えし、受け答えをすれば問題ありませんが、注意点として以下のようなものがあります。
- 謝罪の場で損害賠償の話はしない
- 被害者からの要求に安易に応じない
- 安易に全責任を認める発言はしない
それぞれについて解説します。
謝罪の場で損害賠償の話はしない
謝罪の際、「示談金として100万円お支払いします」など具体的な損害賠償額を提示するのはNGです。
交通事故の損害賠償金は、治療費や慰謝料だけでなく休業損害や逸失利益などさまざまあります。
謝罪の時点ではまだすべての損害が確定しておらず、損害賠償額を計算できないことも多いです。
それにもかかわらず謝罪時に具体的な損害賠償額を提示してしまうと、示談交渉の際に話がこじれてしまう可能性があるので、具体的な賠償額についての話は避けましょう。
被害者からの要求に安易に応じない
被害者側から何らかの要求があっても、謝罪の場で安易に応じるのはNGです。
例えば、以下のような要求をされる可能性があります。
- 被害者側から、相場からかけ離れた慰謝料を請求される
- 入院中の被害者から相部屋ではなく個室に入院したいと要求される
交通事故の損害賠償金は、基本的に加害者が加入する保険で賄います。しかし、示談交渉以外の場で安易に賠償金の支払いを受け入れると、保険を使った支払いができない可能性があります。
また、個室料は医師の指示や症状が重篤であるなど特別の事情がなければ基本的には認められません。
そのため、被害者から何らかの要求があっても、その場では了承せずに、「検討して保険会社の担当者からご連絡いたします」などと回答するのが無難です。
安易に全責任を認める発言はしない
謝罪の気持ちを伝えようとして、「責任はすべて私にあります」などのように全責任を認めるかのような発言をするのは基本的には避けましょう。
交通事故では、被害者側にも一定の過失があるとされるケースも多いです。被害者にも過失割合が認められれば、その分被害者に支払う損害賠償金は減額されます。
しかし、謝罪の時点で自分に全責任があるかのような発言をすると、示談交渉の際、「加害者は自ら全責任を認めていたから、被害者側に過失はないはずだ」と言われてしまう可能性があるのです。
ただし、停車中の被害車両への追突事故など、加害者側に過失が100%あることが明らかなケースであれば、お詫びと反省の気持ちを伝えるため、「責任はすべて私にあります」と発言をしても問題ありません。
過失割合の判断は難しいため、事前に弁護士や保険会社に確認を取っておくと安心です。
【補足】
謝罪の際「お互い悪いところがありましたが」などと発言することもNGです。
被害者側が「加害者は本当にお詫びする気持ちがあるのか?」と疑問に思うだけでなく、不誠実な態度であるとして怒りを覚えてトラブルに発展する可能性もあるからです。
関連記事
交通事故の過失割合とは?パターン別に何%か調べる方法と決め方の手順
謝罪文の書き方と注意点
上記のとおり、交通事故で被害者宅を訪問して直接謝罪をする場合でも、謝罪文を渡した方がより誠意やお詫びの気持ちが伝わります。
また、被害者宅を訪問して直接謝罪するのを拒否されている場合や、交通事故から直接謝罪に行くまでに期間が空いてしまう場合などは、先に謝罪文を送付しておくのが誠実な態度です。
ここからは、具体的な謝罪文の書き方や注意点について紹介していきます。
謝罪文で使う便箋・封筒の選び方
基本的に、謝罪文で使う便箋は白無地のものとし、柄や色が付いた便箋は用いないでください。
お詫び状などの改まった手紙では、縦書きが一般的とされていますが、縦書きに慣れていない方は横書きで書いても大きな問題はないでしょう。
封筒は長型3号、A4サイズの用紙が三つ折りで入るものが好ましく、封筒も白無地の二重封筒が基本です。
封筒の書き方
外から見たときに、謝罪文だとわからないようにするのがマナーとされているため、封筒の表書きに「詫び状」「謝罪文在中」などと書くのはNGです。
封筒の裏書きには、加害者の氏名・住所を記載しますが、郵送ではなく手渡しの場合には氏名だけでも問題ありません。
謝罪文に書くべき内容
被害者に対する謝罪の気持ちを伝えるため、謝罪文は手紙(便箋)に直筆(手書き)で書きましょう。
なるべく丁寧な字で記載し、A4用紙1枚に収まる程度にまとめるのが無難です。
誤字や脱字をしてしまった場合は、修正液などを使用せずに最初から書き直してください。
「謹啓」から書き始める
一般的な手紙の場合には拝啓で始めますが、謝罪文は急ぎで作成しているため、急いでいるという部分を相手方に伝える方法として、前略や急啓、謹啓を用います。
上記のうち、前略や急啓は目上の人に用いないのがマナーとされているので、謹啓から書き始めるのが無難です。
お詫びの言葉は最初に書く
謝罪文の最大の目的は、その名のとおりお詫びの気持ちを伝えることですので、まずは冒頭でお詫びの言葉を記載することで誠意が伝わりやすくなります。
そのうえで、何に対して謝罪しているかを冒頭で明確にしておくと、その後の文章を相手方がスムーズに読んでもらいやすくなります。
謝罪文を記載した理由を伝える
なぜ直接謝罪に加えて、または直接謝罪に先立って謝罪文を記載したかという理由を記載しておくと、さらによいです。
例えば以下のように理由を伝えましょう。
- 直接謝罪した際に手渡しするケース
直接お会いして謝罪させていただきましたが、改めて謝罪をさせていただきたいと考え、このような形で手紙を書かせていただきました。 - 直接謝罪をする前に郵送するケース
本来であれば早急に直接謝罪に伺うべきところ、略儀ではありますが、書中にてお詫びとお見舞い申し上げます。
事故の原因や経緯を説明する
交通事故の原因や経緯を加害者が把握していないと思われると、何について謝罪や反省をしているのかが被害者に伝わりにくいです。
また、突然事故に遭った被害者は、自分がなぜ事故に遭ったのかを知りたいというケースも多いです。
そのため、謝罪文には事故の原因や経緯を自分で整理・分析した上で記載する必要があります。
ここで注意すべきポイントとしては、被害者側に言い訳と捉えられないような記載をすることです。
再発防止策を記載し、反省の意思を伝える
事故の原因や事故を防ぐためにすべきであったことを説明したうえで、反省の言葉を述べましょう。
事故の原因を踏まえてどうすれば事故を防げたのかや今後再発防止のために気を付けるべき対策などをしっかりと記載してください。
そのうえで反省の言葉を述べることで、事故を起こしたことに向き合っていること、事故を起こしたことに対して反省している気持ちが伝わりやすくなるでしょう。
損害を補償する意思があることを伝える
交通事故の被害者の方は、治療費の負担がどうなるかや仕事を休んだことの補償はしてもらえるかなどを不安に思っているケースが多いので、損害を補償する意思があることを伝えると、相手方に安心してもらいやすくなります。
ただし、先ほどお伝えしたとおり、具体的な金額や内容については記載しないようにしましょう。
被害者の体を気遣う言葉を入れる
被害者がケガをしているのであれば、被害者のケガの回復具合について気遣う言葉を入れましょう。
注意すべきポイントとしては、たとえ軽傷であっても「幸いなことに軽傷で」といった文言を記載するのはNGということです。
たとえ、被害者の体を気遣っての記載であっても、被害者の状態や気持ち次第で真摯な謝罪文と認めてもらえない可能性のある文言は用いないよう、細心の注意を払う必要があります。
謝罪の言葉で締める
手紙は最後の文章が一番印象に残るものだといわれています。
そのため、謝罪文の最後は改めて謝罪の言葉を記載して締めるようにしましょう。
【注意点】許しを求める文言は記載しない
後ほど詳しく解説するとおり、交通事故の加害者にとって謝罪のメリットの一つは、被害者側の許しを得ることで、刑事責任が軽減されやすくなる点にあります。
そのため、謝罪文の中で許しを求める記載をしてしまいたくなるかもしれませんが、謝罪のメリットはあくまで被害者側に謝罪を受け入れてもらった結果にすぎません。
謝罪をしている段階で許しを求める文言を記載してしまうと、被害者側に刑事責任を軽減するために形だけ謝罪しているのではないかという印象を持たれる可能性があるので、記載は控えるべきでしょう。
具体的には「寛大な心でお許しくださいますようお願い申し上げます」といった記載はNGです。
交通事故の謝罪文の例文
上記のポイントを踏まえた謝罪文の例文は以下のようになります。
謹啓
この度は、私の前方不注意により甲野花子(被害者)様の車に追突してしまった結果、大変なお怪我をさせてしまいましたこと、心よりお詫び申し上げます。
多大な恐怖心を負わせてしまった上、大切なお車を破損させてしまったことにつきましても、重ねてお詫び申し上げます。
本来であれば、早急に直接謝罪に伺うべきところ、略儀ではありますが、書中にてお詫びとお見舞い申し上げます。
この度の事故は私が周囲に気を取られて安全確認を怠り、ブレーキとアクセルを踏み間違えたミスが原因であることは明らかで、ただただお怪我をさせてしまった甲野花子様に大変申し訳ない気持ちで一杯です。
今後は決して安全確認を怠らず、十分注意してハンドルを握り、安全運転を心掛ける所存です。また安全講習を受講するなどし、今までの己の運転を見つめ直して、二度と事故を起こさないように対策を講じます。
私の過信と油断で多大な被害を与えてしまったことを、今更ながら痛感し深く反省しております。
せめてもの償いとしまして、甲野花子様のお怪我の治療費や慰謝料、お車の修理代などにつきましては、誠心誠意対応をさせていただきたいと考えております。
甲野花子様のお怪我が1日でも早く回復することを心より願っております。
改めて今回の事故で、甲野花子様に大変なご迷惑をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます。
本当に、申し訳ございませんでした。
謹白
上記のような例文や定型文の文章や記載を参考にして謝罪文を書くことはもちろん問題ありませんが、それぞれの事故の状況など個別の事情を盛り込んで、例文そのままにならないよう心がけてください。
まとめ
交通事故被害者に謝罪することで、相手の怒りを軽減できる可能性があるだけでなく、事故の示談交渉を円滑に進めやすくなる場合があります。
被害者に謝罪する場合は、事故の翌日などなるべく早めに連絡し、訪問して謝罪するアポイントメント(約束)を取ることが重要です。
訪問謝罪の当日は、地味な服装でのし紙のない菓子折りを持参し、謝罪文を添えたうえで誠意を持って謝罪しましょう。
移動には自家用車を使わず、公共交通機関やタクシーを利用するのがおすすめです。
高校卒業後、日米でのフリーター生活を経て、旧司法試験(旧61期)に合格し、アトム法律事務所を創業。全国15拠点を構えるアトム法律グループの代表弁護士として、刑事事件・交通事故・離婚・相続の解決に注力している。
一方で「岡野タケシ弁護士」としてSNSでのニュースや法律問題解説を弁護士視点で配信している(YouTubeチャンネル登録者176万人、TikTokフォロワー数69万人、Xフォロワー数24万人)。
保有資格
士業:弁護士(第二東京弁護士会所属:登録番号37890)、税理士、弁理士
学位:Master of Law(LL.M. Programs)修了