交通事故・刑事事件に加えて借金問題・労働問題の対応を本格化しています。

交通事故で多いむちうちの症状と慰謝料計算方法|治療や後遺症認定を解説

更新日:

交通事故のむちうち

新たに改正民法が施行されました。交通事故の損害賠償請求権に関するルールに変更があります。

追突事故などの被害にあった際、首が強くしなったせいでむちうち(頸椎捻挫)を負うことがあります。

むちうちの治療費や整骨院での施術料は相手方の保険会社に請求できます。
手足にしびれなどが残り、後遺障害等級が認定された場合は、後遺障害慰謝料や逸失利益も請求可能です。

このページでは、そもそもむちうちの症状とは具体的にどのようなものなのか、むちうちで請求できる慰謝料額の計算方法、後遺障害等級認定の申請をする手順などを解説していきます。

無料法律相談ご希望される方はこちら

無料法律相談はこちら

交通事故によるむちうちとは

まずは、むちうちとは何なのか、どのような症状があり、どこでどれくらいの期間治療を受ければよいのかといったことを解説していきます。

特に通院先や通院期間はのちの損害賠償請求に影響する可能性もある部分なので、しっかり確認してみてください。

むちうちは首が前後に大きく振れることで生じる

むちうち症は「交通外傷などの際に、頚部に加速減速のメカニズムによって過大な負荷がかかった状態」と定義されています(『むち打ち症(外傷性頚部症候群)』国際疼痛学会(IASP) 2020年4月9日閲覧)。

わかりやすく言い換えると、むちうちは首が過伸展・過屈曲することで生じる症状であるということです。

首の過伸展…事故の衝撃で頭が後方に大きくのけぞること
首の過屈曲…過伸展の反動で頭が前方に大きく屈曲すること

たとえば追突事故の衝撃で首が前後に大きく振れると、頸部の組織は通常よりも大きく引き伸ばされます。
その結果、頸部の組織の一部に損傷が生じたり、頸椎が強く圧迫されて椎間板ヘルニアが生じたりすることがあるのです。

出展:https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/5/57/Whiplash_Injury.jpg

むちうちの症状|事故の数日~数週間後に出てくることも

むちうちの主な症状は以下の通りです。

  • 頚部の違和感
  • 上肢のしびれ
  • 頭痛
  • 背部痛
  • 腰痛
  • 吐き気
  • めまい など

上記のような症状は、事故から数日後に出てきたり、時間が経つほど強くなったりすることもあります。
よって、事故直後は症状を感じなかったとしても、念のため病院へ行っておいた方が安心です。

なお、むちうちを負った後に生じる吐き気やめまい、耳鳴りといった自律神経の症状をバレリュー症候群と言います。
バレリュー症候群は通常のむちうち症状よりもさらに遅れて、場合によっては事故後2~3週間ほど経ってから生じることがあります。
もし症状があらわれてきたら、事故とは関係ないだろうと決めつけず、医師の診断を受けてください。

むちうちは整形外科・整骨院などで治療を受けよう

むちうちを負った場合、まずは整形外科に行って診断してもらいましょう。診断の結果、鎮痛剤や湿布を処方され、それと併用して理学療法も受けることが一般的です。

むちうちの理学療法には以下のようなものがあります。

療法内容
牽引療法器械または徒手で頸部を引っ張る。頚部の神経の圧迫が緩和され、血行がよくなり、症状の緩和が期待できる。
電気療法身体に電気による刺激を与える。筋肉がほぐれて血行がよくなり、症状の緩和が期待できる。
運動療法関節が拘縮しないように可動域訓練を行ったり、筋肉が弱く細くならないように筋肉強化のための運動を行う。
温熱療法ホットパックなどで筋肉を温める。血行がよくなり、症状の緩和が期待できる。

むちうちの炎症がまだ治まっていない状態だと、理学療法を行うべきではない場合があります。
そのため、自分の判断で勝手に温めたりほぐしたりせず、医師と相談した上で理学療法を実施してもらいましょう。

なお、あまりにも痛みやしびれが酷い場合には、神経ブロック注射を打ってもらうこともあります。

神経ブロック注射

局所麻酔薬を神経や神経の周辺に注射して痛みをなくす方法のこと。
神経に麻酔薬が作用すると、痛覚を伝達する経路がブロックされ、痛みが取り除かれる。
痛みが緩和されることで血流がよくなり、自然治ゆ力が高められる。

バレリュー症候群の治療は麻酔科や神経内科などで

バレリュー症候群は整形外科ではなく麻酔科やペインクリニック、神経内科などで治療します。
整形外科の医師から神経内科などでの受診を勧められた場合は、それに従ってください。

なお、医師から特に何も言われない場合でも、倦怠感や吐き気などの不調を感じ続ける場合は自主的に神経内科などで診療してもらうことをおすすめします。

整骨院への通院は医師の許可・病院への通院継続が必要

むちうちの場合、整骨院で施術を受けたいという方も多いです。
この場合は、整骨院で施術を受ける許可を主治医からもらうこと、整骨院と並行して最低月に1度は病院へも行くことを守りましょう。

整骨院は厳密には病院ではないので、上記2点を守っていないと、治療費や慰謝料が請求できなかったり、減額されたりする可能性があるのです。

関連記事では、整形外科と整骨院のちがいを説明しています。交通事故における治療の流れや通院先検討の注意点もわかるので、ご確認ください。

むちうちの治療期間は1~3ヶ月程度が一般的

むちうちは一般的に1~3ヶ月程度の治療期間を要します。

ご参考までに、一般社団法人JA共済総合研究所が公開している研究報告を見てみると、交通事故で生じたむちうちの治療期間について以下のデータがまとめられています。

むちうちの平均治療期間

データ元:各損害保険会社が受付けた事例
調査時期:1991年6月1日~8月2日
平均治療期間:入通院者全体で73.5日(中央値49日)

治療期間累積治癒率
1か月以内39.8%
2か月以内57.1%
3か月以内71.1%
4か月以内80.0%
5か月以内85.7%
6か月以内90.3%

参考: https://www.jkri.or.jp/PDF/2017/sogo_75kagawa.pdf 『交通事故によるいわゆる“むち打ち損傷”の治療期間は長いのか―損害賠償を含む心理社会的側面からの文献考証―』 P103 一般社団法人 JA共済総合研究所

被害者の年齢や受傷状況などによって治療期間は変動しうるので、具体的な治療期間が気になる方は主治医に質問してみると良いでしょう。

むちうちの治療打ち切りとは|治療が3ヶ月を超えると要注意

交通事故の治療費は、加害者側の任意保険会社が病院に直接支払ってくれることが多いです。
しかし、むちうちの通院を続けていると、3ヶ月目あたりで相手方の保険会社から治療費支払いの打ち切りを打診されることがあります。

「むちうちなら3ヶ月もあれば治療も終わるでしょうし、もうこれ以上通院しなくても良いですよね?」

このようなことを言われても、まだ治療が必要なら継続するべきです。
途中で治療を打ち切ってしまうと、本来は治まるはずだった痛みやしびれが中途半端に残ってしまう可能性がありますし、治療期間に応じて金額が決まる「入通院慰謝料」も少なくなってしまいます。

治療費打ち切りを打診されたもののまだ治療を続けたいという場合は、以下の対処法をとりましょう。

治療打ち切りの主な対処法

  • 主治医に症状固定(治療を続けてもこれ以上の改善や回復は見込めないであろう状態)がいつになるのかを確認し、まだ治療を受ける必要があることを相手方の保険会社に伝える
  • 打ち切りされた後も自費で治療を受け、後から相手方の保険会社に治療費の請求をする
    など

相手方の保険会社に打ち切りを打診されてお困りの方はぜひアトム法律事務所までご相談ください。打ち切りの延長交渉や、自費で負担した治療費の請求を代理できる可能性があります。

むちうちの慰謝料|請求できる項目

むちうちの治療を受けた場合、主に以下の項目を相手方の保険会社に請求できます。

  • 治療関係費(入通院費、診断書の費用など)
  • 入通院慰謝料
  • 休業損害
  • 後遺障害慰謝料
  • 逸失利益

それぞれについて、詳しく解説していきます。

治療関係費|通院費・交通費などを請求可能

治療関係費には、主に以下の項目が該当します。

  • 応急手当費
  • 診察料
  • 入院料
  • 投薬料、手術料、処置料等
  • 交通費(通院費、転院費、入院費または退院費)
  • 看護料
  • 諸雑費
  • 柔道整復等の費用
  • 診断書等の費用

なお、治療関係費といっても実際に請求できる内訳は事故によります。
「これは治療関係費として請求できるのだろうか」と不安に思った場合は、相手方の保険会社の担当者か弁護士に相談して確認を取ってみると良いでしょう。

入通院慰謝料|慰謝料計算機・計算方法も紹介

入通院慰謝料とは、交通事故でケガを負ってしまったせいで生じた精神的な苦痛を金銭的価値に置き換えたものです。
治療や手術で感じた痛みや辛さ、入通院のため予定変更を余儀なくされた不自由さなどは、入通院慰謝料として補償されるのです。

入通院慰謝料は、治療期間や実通院日数などによって金額が決まります。
ここでは、入通院慰謝料の計算方法・相場を見ていきましょう。

ただし、交通事故慰謝料の相場には自賠責基準・任意保険基準・弁護士基準の3つがあります。
それぞれの相場を紹介していきますが、「被害者が受け取るべき正当な相場」である弁護士基準に特に注目してみてください。

自賠責基準交通事故被害者に認められる最低限の相場金額
任意保険基準示談交渉で、相手方任意保険会社が提示する相場金額
弁護士基準過去の判例に基づいた相場基準

自賠責基準のむちうち慰謝料額

自賠責基準では、令和2年4月1日以降に発生した交通事故であれば、以下の式で入通院慰謝料を計算します。

4,300円×治療日数*

* 治療期間と実治療日数×2のいずれか少ない方が治療日数となる

なお、自賠責保険の総支払額は治療関係費・入通院慰謝料・休業損害などをすべて含めて120万円が上限額である点にご注意ください。

旧任意保険基準のむちうち慰謝料額

任意保険基準は、現在では各保険会社ごとに異なり非公開です。
そこでここでは、平成11年7月1日に撤廃された、各社共通の旧任意保険基準における金額を紹介します。

なお、下表は縦列が通院月数、横列が入院月数を表し、慰謝料の単位は万円です。

0123
0025.250.475.6
112.637.86385.7
225.250.473.194.5
337.860.581.9102.1

弁護士基準のむちうち慰謝料額

弁護士基準では、むちうちの入通院慰謝料は以下の基準で計算されます。
なお、下表は縦列が通院月数、横列が入院月数を表し、慰謝料の単位は万円です。

0123
00356692
1195283106
2366997118
35383109128

むちうちの慰謝料計算機

以下の慰謝料計算機では、弁護士基準の慰謝料を確認できます。
上で紹介した慰謝料は1か月単位の金額なので、通院日数に端数がある場合はこの計算機を使うことで、より正確な金額がわかります。

なお、慰謝料はさまざまな事情を考慮して、この計算機の結果よりも高額になったり低額になったりすることがあります。
厳密な慰謝料相場は弁護士までお問い合わせください。

慰謝料計算機の使い方

  1. 慰謝料計算機の上部にある「打撲、むちうち等」タブを選択する
  2. 入通院日数や休業日数、年齢や年収などを入力する
  3. 「慰謝料を計算する」ボタンをタップする
  4. 弁護士基準の慰謝料金額が算出される

※令和2年4月1日よりも前に発生した交通事故の場合、慰謝料計算機とは計算方法が異なる点にご注意ください。

休業損害|主婦や自営業者も請求可能

休業損害とはケガのせいで休業せざるをえなくなり、減少してしまった収入のことです。

サラリーマンだけではなく、専業主婦や自営業者でも休業損害を請求できるので、請求漏れのないようにしましょう。

休業損害の詳しい計算方法は、『交通事故の休業損害は職業別に計算方法がある』をご確認ください。

後遺障害慰謝料|等級認定されると請求可能

後遺障害慰謝料とは後遺症に対して後遺障害等級が認定されれば請求できる損害項目です。

むちうちでも、後遺症として手足のしびれ・痛み等が残ることがあります。
この場合は後遺障害慰謝料を得るために、後遺障害等級の認定を受けましょう。

後遺障害慰謝料の具体的な計算方法や、後遺障害等級認定については後述します。

逸失利益|本来得たはずの利益を請求可能

逸失利益は後遺障害で労働能力が低下しなければ得られたはずの利益のことです。

逸失利益とは

逸失利益の具体的な計算方法についても後述します。

むちうちで後遺症が残ったら|必要な手続きと慰謝料相場

むちうちの治療が終わったにも関わらず、手足のしびれ・痛みなどが残存して後遺障害等級が認定されたなら、後遺障害慰謝料・逸失利益を請求できます。

後遺障害等級の認定を受ける方法、後遺障害慰謝料や逸失利益の金額について見ていきましょう。

慰謝料請求には後遺障害等級認定が必要|申請方法は?

むちうちで後遺症が残った場合、必要書類を損害保険料率算出機構内の「自賠責損害調査事務所」に送ると、等級の認定審査が行われます。

具体的な後遺障害等級認定の流れは以下の通りです。

後遺障害等級認定の流れ

  1. 治療が終わり、症状固定を迎える
  2. 主治医に後遺障害診断書を作成してもらう
  3. 後遺障害診断書などの必要書類を被害者自身で用意し、加害者側の自賠責保険会社に提出する(被害者請求
    または、加害者側の任意保険会社に手続きを任せ、必要書類を加害者側の自賠責保険会社に提出してもらう(事前認定
  4. 後遺障害等級認定の審査結果が返ってくる
  5. 納得がいく結果なら、示談交渉をする
    納得がいかない結果なら、異議申立て・紛争処理申請*・裁判の提起などを行う

* 紛争処理の申請先は「自賠責保険・共済紛争処理機構」になる。1度しか申請できない点に注意。

上記3では、被害者請求でも事前認定でも自由に選べます。
一般的には、被害者請求の方が妥当な認定を受けるための対策をしやすいので、おすすめです。

後遺障害等級認定について詳しくは、『交通事故の後遺障害等級認定|申請方法と認定される症状』をご覧ください。

むちうちは後遺障害12級または14級|級認定基準とポイント

むちうちで認定される後遺障害等級は14級9号または12級13号が大半です。

14級9号…局部に神経症状を残すもの
12級13号…局部に頑固な神経症状を残すもの

各等級の具体的な認定基準は以下の通りです。

14級9号の認定基準

  • 事故直後から入通院を継続している(目安として半年以上)
  • しびれ・痛みなどの症状が一貫して継続している
  • 神経学的所見がある*

後遺障害14級について詳しくは、『後遺障害14級の症状・認定率は?認定のポイント・慰謝料相場も徹底解説!』で解説しています。

*ジャクソンテスト、スパーリングテストなどで陽性判定が出れば神経学的所見があるとみなされうる

12級13号の認定基準

  • 14級9号の認定基準に加えて、CTやMRIで神経根の圧迫所見などが認められる

後遺障害12級について詳しくは、『後遺障害12級の認定をとる方法と認定基準|14級との違いも解説』で解説しています。

後遺障害等級認定の審査を受ける場合は、上記の基準を満たしていることを、書類を通して審査機関に訴えなければなりません。

しかし、むちうちの症状は他覚所見(他人から見た症状の裏付け)が乏しいことが多く、等級認定の申請をしても非該当になってしまうことが珍しくありません。

後遺障害等級認定の申請は被害者自身でも行えますが、認定の難易度や等級が認定された場合のメリットの大きさなどを考えると、弁護士に相談しながら申請した方が良いでしょう。

後遺障害診断書は後遺障害等級認定のポイント

後遺障害等級認定の提出書類には、「後遺障害診断書」が含まれます。
これは、医師が後遺症の状態などについて記載した診断書で、審査の際には重要視されます。

そのため、医師に後遺障害診断書を書いてもらったら、以下の内容がしっかり記載されているか確認してみましょう。

  • ずっと痛みが続いていて半年以上も治療を受けていること
  • 通院初期から現在まで同じ症状を一貫して訴えていること
  • 症状に常時性がある(雨の日だけ痛むのではなく、常に痛みがある等)こと

もし上記の内容に関する記述が不十分だったり間違っていたりしたら、訂正をお願いすることが必要です。
被害者本人から医師に訂正をお願いしにくい場合は、主治医への連絡を弁護士に依頼できる場合もあります。

交通事故案件の経験豊富な弁護士なら等級認定に向けて動いてくれる可能性があるので、お悩みの方はぜひアトム法律事務所にご相談ください。

むちうちの後遺障害慰謝料はいくら?

後遺障害等級14級9号または12級13号が認定されると、以下の基準で後遺障害慰謝料が支払われます。

14級9号と12級13号の後遺障害慰謝料

級号自賠責基準弁護士基準
14級9号32万円110万円
12級13号94万円*290万円

* 令和2年4月1日よりも前に発生した事故の場合は93万円

自賠責基準は被害者に補償される最低限の金額ですが、相手方任意保険会社は同程度の金額を提示してくることが多いです。
弁護士基準の金額を得るには、示談交渉で増額を求める必要があります。

むちうちの逸失利益はいくら?

後遺障害等級が認定されると、後遺障害慰謝料だけではなく、逸失利益も支払ってもらうことができます。

逸失利益

後遺障害で労働能力が低下しなければ得られたはずの利益のこと。
基礎収入×労働能力喪失率×労働能力喪失期間に対応するライプニッツ係数 で求められる。

  • 労働能力喪失率:14級9号の労働能力喪失率は5%、12級13号の労働能力喪失率は14%
  • 労働能力喪失期間:基本的には症状固定日から67歳までの期間だが、むちうちでは12級なら10年、14級なら5年程度とするのが一般的
  • ライプニッツ係数:労働能力喪失期間中の「中間利息の控除」をするために使われている係数

ライプニッツ係数を一部紹介すると、以下の通りです。

就労可能年数とライプニッツ係数(年率3% 2020年4月改正)

就労可能年数ライプニッツ係数
10.97
54.58
108.53
2014.88
3019.60

年収300万円の方がむちうちで14級9号に認定された場合、以下の計算式より、687,000円が逸失利益として認められます。

3,000,000×5%×8.53=687,000

逸失利益についての詳細は、『逸失利益の計算|後遺障害14級や12級の逸失利益はいくら?』で解説しています。
逸失利益を増額させる方法や、逸失利益の請求事例も紹介しているので、ご覧ください。

むちうちで慰謝料は増額できる

むちうちの治療や後遺障害等級認定が終わると、相手方任意保険会社から慰謝料や損害賠償金を提示されるでしょう。
しかし、提示された金額をそのまま受け入れてはいけません。大幅増額の余地がある可能性が高いからです。

ここでは、むちうちの慰謝料を増額させる方法と、その事例を紹介します。

むちうちの慰謝料を増額させる方法

むちうちの慰謝料を増額させる方法としては、主に「示談交渉で弁護士を立てること」「民事裁判を起こすこと」の2つがあります。

しかし、民事裁判は結果が出るまでに時間や手間が非常にかかるので、基本的には示談交渉で弁護士を立てる方がおすすめです。

弁護士を立てることでむちうちの慰謝料増額が見込める理由は以下の通りです。

  • 相手方任意保険会社は、被害者自身による増額交渉には十分に応じないことが多い。しかし、弁護士なら資格と専門知識を持っているので、保険会社の態度が軟化する。
  • 弁護士を立てれば相手方任意保険会社は裁判に持ち込まれることを警戒する。裁判は保険会社にとっても望ましくないので、示談段階で被害者側の増額交渉を受け入れるようになる。

弁護士を立てて示談交渉すると、この記事でも紹介した「弁護士基準」の金額が認められやすくなります。
弁護士基準の金額は相手方任意保険会社の提示額より2倍~3倍程度高額な傾向にあるので、大幅増額が叶うのです。

ここからは、実際に弁護士を立てて行った示談交渉や、裁判の事例を紹介します。

アトムにご依頼いただいて増額した事例2つ

アトム法律事務所にご依頼いただいた結果、最終的な回収額を増額できた事例をご紹介いたします。

傷病名:むちうち
後遺障害等級:14級9号
最終回収金額:309万円*(当初の提示額:171万円)

* 過失相殺・既往症による減額後の金額であり、アトム相談前に回収済の金額は含まれていません。

上記のケースでは相談段階で14級9号が認定済みでしたが、慰謝料などの金額に増額の余地がありました。

そこで弁護士が交渉した結果、当初の提示額171万円から最終的な受取金額309万円へと増額できました。

また、以下のように後遺障害等級が非該当のケースでも増額できた事例があります。

傷病名:むちうち
後遺障害等級:非該当
最終回収金額:113万円*(当初の提示額:0万円)

* 過失相殺・既往症による減額後の金額であり、アトム相談前に回収済の金額は含まれていません。

こちらの方は相談時にはまだ金額を提示されていませんでしたが、弁護士費用特約を利用することで、相談費用・弁護士費用が実質無料となりました。

受任後の弁護活動の結果、最終的に113万円を相手方から受け取ることができました。

後遺障害等級が非該当でも増額した判例

むちうちを負い、後遺障害等級が非該当だった場合でも、後遺障害慰謝料と逸失利益の支払いが認められた以下の判例があります。

(略)その等級は自賠法施行令二条別表後遺障害別等級表所定の後遺障害等級一二級一二号に該当し、労働能力の一四パーセントを喪失したものと認めるのが相当である。(略)原告の後遺障害による逸失利益を現価計算すると、次の計算式により、三五四万四七六〇円と認められる。
(略)本件事故についての慰謝料(いわゆる後遺障害慰謝料を含む。)は、四〇〇万円が相当である。

東京地判平成10年2月26日

裁判の結果、被害者の症状は12級12号に相当するとみなされました。
結果、354万4,760円の逸失利益と、増額されて400万円になった慰謝料の支払いが認められています。

このように、後遺障害等級が非該当になっていても、裁判で主張すれば賠償金を増額できるケースがあります。

また、14級が認定されていても、裁判により12級などを基準にした賠償金の支払いが認められるケースもあります。

ご自身のケースでも慰謝料増額は見込めるのか迷っている方は、ぜひアトム法律事務所までご相談ください。

アトム法律事務所なら弁護士費用も安心|2つの理由

弁護士への相談・依頼をしたくても、費用が心配という方は多いです。
しかし、アトム法律事務所なら以下の点から、費用の負担を減らせます。

  • 弁護士費用特約を使っての相談・依頼が可能
    ご自身の保険に弁護士費用特約が付いていれば、弁護士費用は保険会社に負担してもらえます。詳しくは『交通事故の弁護士費用特約とは?』をご覧ください。
  • 弁護士費用特約がない方は、相談料・着手金が無料
    示談金獲得後に成功報酬金をお支払いいただくだけになるので、すぐに大きなお金が用意できなくても安心です。
    無料相談のみのご利用も受け付けています。

アトム法律事務所の無料相談は電話・LINE・メールで行えるので、外出せずに相談をすることが可能です。また、ケースによっては事務所への訪問無しで交渉の依頼から示談金振込まで完了する場合もあります。

たとえ弁護士費用特約が無くても、相談だけなら費用はかかりません。
弁護士費用特約を利用せずご依頼まで進んだ場合は成功報酬が発生しますが、成功報酬を差引いても、弁護士を立てなかった場合よりも多くの金額が手元に残ることは多いです。

事故後の治療を終えた方はぜひアトム法律事務所へお気軽にご相談ください。

無料法律相談ご希望される方はこちら

無料法律相談はこちら

まとめ

  • むちうちを負ったらまずは整形外科で受診する
  • 慰謝料などの賠償金は弁護士が交渉すれば増額の可能性あり
  • 後遺障害診断書の内容次第では等級認定されやすくなる

「むちうち程度で相手に高額な請求をしてもいいのだろうか」
「保険の担当者から『むちうちなら大したことないですよ』と言われたので、あまり大事にすると恥ずかしいかも」

このように思うかもしれませんが、事故で負った肉体的・精神的な苦痛に対して適切な補償を求めるのは立派な権利です。

納得のいく補償を受け取っておけば後悔しなくて済むので、慰謝料の増額を目指す方はぜひアトム法律事務所にご相談ください。

代表弁護士岡野武志

監修者


アトム法律事務所

代表弁護士岡野武志

詳しくはこちら

高校卒業後、日米でのフリーター生活を経て、旧司法試験(旧61期)に合格し、アトム法律事務所を創業。弁護士法人を全国展開、法人グループとしてIT企業を創業・経営を行う。現在は「刑事事件」「交通事故」などの弁護活動を行う傍ら、社会派YouTuberとしてニュースやトピックを弁護士視点で配信している。

保有資格

士業:弁護士(第二東京弁護士会所属:登録番号37890)、税理士

学位:Master of Law(LL.M. Programs)修了

英語:TOEIC925点