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車検証不携帯には罰則あり!コピーはOK?車に積んでおくべきもの

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車検証 不携帯

新たに改正民法が施行されました。交通事故の損害賠償請求権に関するルールに変更があります。

車検証は必ず「原本」を車に積んでおかねばなりません。

「なくしたら困る」などと思って外に持ち出し「コピー」しか携帯していないと、法律違反になるので注意しましょう。

今回は車検証不携帯の罰則や他に車に搭載しておくべきもの、レンタカーや代車の場合にどうなるのかなど、ドライバーに必須の知識を解説します。

車を運転する方はぜひ参考にしてみてください。

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車検証不携帯は違法!

車検証は、車検を受けたときに発行してもらえる証明書です。正式には「自動車検査証」といいます。

記載内容は、車の登録番号や車体番号、所有者名や使用者名、登録年月日など車についての詳細情報。これまでよく見たことのなかった方は、一度自車の車検証を確かめてみてください。

実は法律上、「車を運転するときには必ず車検証を携帯しなければならない」ルールになっています。このルールを定める法律は「道路運送車両法」です。

自動車は、自動車検査証を備え付け、かつ、国土交通省令で定めるところにより検査標章を表示しなければ、運行の用に供してはならない。

道路運送車両法66条1項

上記によると「自動車検査証」と「検査標章」の携帯が必要とされます。検査標章とは、いわゆる「車検シール」のことです。

つまり運転する際には、「車検証」と「車検シール」の両方を車に搭載しなければなりません。どちらか一方でも欠けた状態で車を運転すると「法律違反」となってしまうので、これまで意識していなかった方は注意しましょう。

また車検証については「期限が切れていないもの」が必要です。期限切れの車検証を搭載していても違法なので、日付を意識しましょう。

車検証不携帯の罰則

車検証や車検シールを不携帯のまま運転をすると、罰則も適用されます。

具体的な刑罰の内容は「50万円以下の罰金刑」です。

車検証を携帯していなかっただけで罰金を払わねばならず、一生消えない「前科」がついてしまう可能性もあります。運転時には、くれぐれも車検証の携帯を忘れないでください。

車検証不携帯の点数

車検証不携帯には、運転免許への点数加算はありません。

車検証の携帯義務を定める法律は「道路運送車両法」であり、「道路交通法」ではないからです。交通違反ではないので運転免許には影響しません。

車検証のコピーを携帯しても違法!

ときどき、「車検証をなくしたら困る」などと考えて車検証の原本を自宅に保管し、コピーを車に搭載する方がおられます。

しかし法律では、車検証の「原本」を携帯しなければなりません。コピーを持っていても違法になってしまうので、注意してください。

車検証については、よほどのことがない限り車から原本を出さない方が良いでしょう。ダッシュボードなどの固定の場所に置いたままにするようお勧めします。

レンタカーや代車の場合も携帯が必要

レンタカーや代車の場合であっても車検証の携帯が必要です。

レンタカー会社や修理工場などの業者も法律を知っているので、通常はレンタカーや代車にも車検証の原本が搭載されているでしょう。心配な方は、車を借り受ける際に業者に確認してみてください。

万一、原本が搭載されておらずコピーしかない場合、そのような車を運転すべきではありません。法律を知らない業者を利用するとトラブルに巻き込まれる危険があるので、別のレンタカー会社や修理工場を利用するようお勧めします。

車検証以外に車に搭載が必要なもの

法律上、車検証以外にも車に搭載しなければならないものがいくつかあります。以下でみていきましょう。

自賠責保険証

自賠責保険証は、自賠責保険へ加入している場合に発行される証書です。正式名称は「自動車損害賠償責任保険証明書」です。車検証とセットで保管している方が多いでしょう。

法律上、車を運転する際には必ず自賠責保険へ加入しなければなりません。自賠責保険に加入していない車を運転するのは違法です。また自賠責保険証は必ず携帯しなければなりません。自賠責保険へ加入していても、自賠責保険証を車に積んでいないと「違法」となってしまうおそれがあるので注意しましょう。

自動車は、自動車損害賠償責任保険証明書(前条第二項の規定により変更についての記入を受けなければならないものにあつては、その記入を受けた自動車損害賠償責任保険証明書。次条において同じ。)を備え付けなければ、運行の用に供してはならない。

自動車損害賠償補償法第8条

自賠責保険証を搭載せずに車を運転すると、30万円以下の罰金刑が適用されます。

車検証と自賠責保険証はセットで保管し、両方ともダッシュボードに入れて車から出さないようにするようお勧めします。

発炎筒

実は「発炎筒」も車に搭載しなければならないものの1つです。発炎筒とは、緊急時に赤色の光を発して周囲の車両や歩行者へ危険を知らせるための道具をいいます。正式名称は「自動車用緊急保安炎筒」です。

道路運送車両法保安基準43の2において車への搭載が義務づけられており、発炎筒を搭載していない車両は車検に通りません

発炎筒の性能については、一定の基準が示されています。

  • 夜間において200メートルの距離からわかる赤色の光を発すること
  • 自発光式であること
  • 使用に便利な場所に備え付けられていること
  • 振動や衝撃によって損傷したり作動したりしないこと

車検に通ったなら、告示基準通りの発炎筒を搭載しているはずです。そのまま触らずに車に乗せたままにしましょう。使った場合、新たなものを補充する必要があります。

免許証

車を運転するときには、必ず免許証を携帯しなければなりません。

免許証の携帯は「道路交通法」によって義務づけられています。

免許を受けた者は、自動車等を運転するときは、当該自動車等に係る免許証を携帯していなければならない。
2 免許を受けた者は、自動車等を運転している場合において、警察官から第六十七条第一項又は第二項の規定による免許証の提示を求められたときは、これを提示しなければならない。

道路交通法第95条

免許証不携帯には反則金がある

運転免許証不携帯で車を運転すると、罰則も適用されます。ただし、免許証不携帯罪には反則金制度が適用されるので、反則金を払えば罰則を適用されません。

反則金の金額は3,000円です。これを払わないで放置していると「2万円以下の罰金または科料」が科されます。

免許を取得していても免許証を携帯していなかったら違法になるので、くれぐれも注意しましょう。

初心者マーク

免許を取りたての方は、進路変更や交差点へ進入する際などにハンドル操作がもたついて他の車両に迷惑をかけてしまいがちです。そこで、免許を取得してから1年未満の方が運転するときには、初心者マーク(若葉マーク)をつけるよう義務づけられています。

第八十四条第三項の準中型自動車免許を受けた者で、当該準中型自動車免許を受けていた期間(当該免許の効力が停止されていた期間を除く。)が通算して一年に達しないもの(当該免許を受けた日前六月以内に準中型自動車免許を受けていたことがある者その他の者で政令で定めるもの及び同項の普通自動車免許を現に受けており、かつ、現に受けている準中型自動車免許を受けた日前に当該普通自動車免許を受けていた期間(当該免許の効力が停止されていた期間を除く。)が通算して二年以上である者を除く。)は、内閣府令で定めるところにより準中型自動車の前面及び後面に内閣府令で定める様式の標識を付けないで準中型自動車を運転してはならない。

道路交通法第71条の5 

初心者マークをつけないで運転すると、反則金4,000円を払わなければなりません。運転免許の点数も1点加算されてしまうので、注意しましょう。

車に搭載しておいた方が良いもの

以下のようなものは法律上搭載が義務づけられているわけではありません。ただ搭載しておくよう推奨されているので、該当する方は車に乗せたり外側に貼り付けたりしておきましょう。

もみじマーク、四つ葉マーク

もみじマークや四つ葉マークは、高齢ドライバーがつけるべきマークです。

義務ではありませんが、ドライバーが70歳を超える場合には貼り付けるよう推奨されています。

高齢になると、どうしても注意力や瞬発力がなくなって運転がもたついてしまうものです。周囲に迷惑をかけてしまうケースも多いでしょう。近年では高齢ドライバーによる危険な交通事故も世間的なトピックとなっているので、高齢者が運転するときには必ずこれらのマークをつけるようお勧めします。

クローバーマーク、車いすマーク

クローバーマークや車いすマークは、いわゆる「障害者マーク」です。障害者が運転していることを周囲に示すことにより、理解を求めます。

義務ではありませんが、できればつけておきましょう。

車検証をなくした場合の対処方法

万一、車検証をなくしてしまったら、そのままの状態で運転してはなりません。すぐに再発行を受けましょう

車検証の再発行申請は、運輸支局で行います。

申請書と理由書を作成し、身分証明書を提示して手数料を納付すれば申請手続きができます。再発行の際には300円の手数料がかかります。

なお運輸支局は平日の昼間にしか開いていません。混雑している可能性もあるので、時間に余裕をもって行きましょう。自分でできない場合、代理人に委任したり業者に頼んだりすることも可能です。

まとめ

車検証不携帯は違法です。運転時には車検証以外にも、自賠責保険証や免許証などを携帯しなければなりません。これらの法律を軽く考えていると、反則金や罰則を適用されるリスクがあります。くれぐれも違反しないように注意しましょう。

車を運転する際には、交通違反をしないよう注意することはもちろん、各種の書類や物の携帯義務を定める法令も守るよう心がけてください。

代表弁護士岡野武志

監修者


アトム法律事務所

代表弁護士岡野武志

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高校卒業後、日米でのフリーター生活を経て、旧司法試験(旧61期)に合格し、アトム法律事務所を創業。弁護士法人を全国展開、法人グループとしてIT企業を創業・経営を行う。現在は「刑事事件」「交通事故」などの弁護活動を行う傍ら、社会派YouTuberとしてニュースやトピックを弁護士視点で配信している。

保有資格

士業:弁護士(第二東京弁護士会所属:登録番号37890)、税理士

学位:Master of Law(LL.M. Programs)修了

英語:TOEIC925点

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