【独自調査】交通事故の慰謝料、被害者の63%が保険会社の提示額に「不満」と回答

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「交通事故に遭ってしまった…保険会社とのやり取りが大きなストレスに。」
「加害者側の保険会社から慰謝料の金額を提示されたけど、本当にこの金額で妥当なの?」

もしあなたが交通事故の被害に遭い、このような不安や不満を抱えているなら、それはあなただけではありません。

アトム法律事務所が実施した独自のアンケート調査で、交通事故被害者の63%が、加害者側の保険会社から提示された慰謝料・示談金額に不満を持っていることが明らかになりました。

また、事故後の保険会社との交渉で、被害者の2人に1人が何らかのトラブルや強いストレスを感じているという実態も浮き彫りになっています。

この記事では、延べ5万人以上にご協力いただいた大規模調査の結果をもとに、多くの交通事故被害者が直面する「お金」と「心」の問題を詳しく解説します。あなたが正当な補償を受け、一日も早く穏やかな生活を取り戻すための一助となれば幸いです。

調査概要

  • 調査対象:全国の交通事故経験者・未経験者
  • 調査方法:岡野タケシ弁護士Youtubeコミュニティ投稿アンケート
  • 調査期間:2025年8月18日~8月20日実施
  • 有効回答数:最大32,679票、のべ57,756票
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調査結果のまとめ

今回の調査で、交通事故がいかに多くの人の心と生活に影響を与えているかが明らかになりました。具体的な結果を見ていきましょう。

1. これまでに交通事故に遭ったことがありますか?(回答数:32,679)

  • はい(被害者として):27%
  • はい(加害者として):6%
  • はい(被害者と加害者両方):11%
  • いいえ:56%

回答者のうち44%が交通事故の当事者になった経験があることがわかりました。多くの人にとって交通事故が身近な問題であることがうかがえます。

事故の状況は「停車中にぶつけられた」「夜勤明けに自損事故を起こしてしまった」など様々ですが、中でも児童・学生が登下校中に事故に遭うケースはコメントでも多く寄せられていました。

2. 遭った交通事故の種類で最も近いものは?(回答数:5,665)

  • 車同士の衝突:55%
  • バイクとの接触:7%
  • 歩行者と車の接触:23%
  • 自転車同士の事故:15%

最も多かったのは「車同士の衝突」で半数以上を占めました。

選択肢には無い状況だと、歩行者と自転車の事故や、車と自転車の事故もコメントで寄せられていました。

3. 事故が起きた場所はどこでしたか?(回答数:7,362)

  • 一般道:36%
  • 交差点:49%
  • 駐車場:9%
  • 高速道路:6%

事故の発生場所として「交差点」が約半数を占め、最も多い結果となりました。

4. 事故後の保険会社とのやり取りはスムーズでしたか?(回答数:2,630)

  • 非常にスムーズだった:36%
  • 多少のトラブルがあった:19%
  • 問題が多く、ストレスを感じた:31%
  • 保険を利用しなかった:14%

保険を利用した方のうち、「トラブルがあった」「ストレスを感じた」と回答した人は、合計でちょうど50%。つまり、2人に1人が、心身ともに大変な時期に、保険会社との交渉でさらなる困難を経験しているのです。

特に相手方保険会社に横柄な態度を取られたり、最初は丁寧だったが後で手のひらを返してきた、という意見がよく見られました。

5. 交通事故で受けた被害の内容で最も深刻だったのは?(回答数:2,480)

  • 精神的ショック:31%
  • 財物損害(車など):30%
  • 身体的なけが:27%
  • 仕事・収入への影響:12%

最も深刻な被害として、「身体的なけが」や「車の修理代」を抑え、「精神的ショック」がトップとなりました。事故の恐怖やその後の不安が、被害者にとってどれほど大きな負担になっているかがうかがえます。

6. 加害者の事故後の対応は?(回答数:4,815)

  • 誠意ある謝罪があった:23%
  • 謝罪はあったが形式的だった:34%
  • 連絡すらなかった:23%
  • その他:20%

「誠意ある謝罪があった」と感じた被害者は、わずか23%。一方で、「謝罪が形式的だった」「連絡すらなかった」を合わせると57%にのぼり、半数以上の被害者が加害者の不誠実な対応に不満を抱いていることがわかります。

速やかに謝罪を受けた、加害者本人だけでなく家族や上司からも謝罪を受けた、などのケースは被害者側も「誠意ある謝罪」と感じているようです。また、加害者側がパニックを起こしてしまい被害者側が気の毒に感じてその場をおさめたというコメントも寄せられていました。

一方で、謝罪もなくその場から去ろうとしたり、自分の非を認めない態度の加害者に対して、憤りを感じる声も多く寄せられていました。

7. 保険会社から提示された慰謝料に納得できましたか?(回答数:2,125)

  • 十分に納得できた:14%
  • やや不満だった:20%
  • 非常に不満だった:43%
  • 提示がなかった:23%

慰謝料の提示を受けた被害者のうち、「やや不満」「非常に不満」と答えた人は、合計で63%に達しました。大多数の被害者が保険会社の提示額に納得していない実態が浮き彫りになっています。

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なぜ保険会社の提示額は低いのか【アトム法律事務所の弁護士が解説】

今回の調査で、多くの被害者が精神的な苦痛を抱え、加害者や保険会社の対応に強いストレスを感じている実態が明らかになりました。特に、6割以上の方が慰謝料・示談金額に不満を感じているという結果は、見過ごせない深刻な問題です。

なぜ、これほど多くの方が保険会社の提示額に不満を抱くのでしょうか?

それは、加害者側の保険会社が提示する金額が、あくまで保険会社独自の「低い基準」で計算されているからです。

慰謝料の計算には、実は3つの基準があります。

  • 自賠責基準:最低限の補償を目的とする基準
  • 任意保険基準:各保険会社が独自に設定している基準(非公開)
  • 弁護士基準(裁判基準): 過去の裁判例をもとにした、法的に正当な賠償額の基準

保険会社が最初に提示してくるのは、通常「任意保険基準」であり、これは「弁護士基準(裁判基準)」に比べて大幅に低い金額であることがほとんどです。

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適切な賠償金を受け取るため今できること

保険会社との交渉は、専門知識がない個人にとっては精神的にも時間的にも大きな負担となります。もし、提示された金額に少しでも疑問を感じたり、交渉にストレスを感じたりしているなら、一人で悩まずに交通事故に詳しい弁護士に相談してください。

弁護士が介入することで、以下のようなメリットが期待できます。

弁護士相談のメリット

  • 慰謝料の増額:弁護士が「弁護士基準」で交渉するため、慰謝料が増額される可能性が高い。
  • ストレスの軽減: 面倒で複雑な保険会社とのやり取りを、すべて弁護士に任せられる。
  • 適切な後遺障害認定のサポート: 後遺症が残った場合、正当な等級認定を受けられるようサポート。

弁護士に依頼することで、被害者の方は保険会社との煩わしい交渉から解放され、ご自身の治療や生活の立て直しに専念することができます。

交通事故の被害に遭われた方が、正当な補償を受け、一日も早く元の生活に戻れるよう、アトム法律事務所の弁護士が全力でサポートします。

アトム法律事務所について

アトム法律事務所は、交通事故や刑事事件に強い弁護士が多数所属する法律事務所です。累計60,000件を超える交通事故の相談実績(2024年末時点)をもち、被害者の立場に立った丁寧なサポートを行っています。

「交通事故でケガをしてどうすればいいかわからない」「後遺障害の等級申請ってどうやるの?」「保険会社から提示された示談金に納得できない」といったご相談内容に、無料で対応しています。

【交通事故の無料相談 24時間365日受付/全国対応】
弁護士無料相談の受付は、土日や深夜を含めていつでも可能です。スムーズな問題解決に向けて、まずはお気軽にお問合せください。

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岡野武志弁護士

監修者


アトム法律事務所

代表弁護士岡野武志

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高校卒業後、日米でのフリーター生活を経て、旧司法試験(旧61期)に合格し、アトム法律事務所を創業。全国15拠点を構えるアトム法律グループの代表弁護士として、刑事事件・交通事故・離婚・相続の解決に注力している。
一方で「岡野タケシ弁護士」としてSNSでのニュースや法律問題解説を弁護士視点で配信している(YouTubeチャンネル登録者176万人、TikTokフォロワー数69万人、Xフォロワー数24万人)。

保有資格

士業:弁護士(第二東京弁護士会所属:登録番号37890)、税理士、弁理士

学位:Master of Law(LL.M. Programs)修了

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