岡野武志弁護士

第二東京弁護士会所属。刑事事件で逮捕されてしまっても前科をつけずに解決できる方法があります。

「刑事事件弁護士解決ナビ」では、逮捕や前科を回避する方法、逮捕後すぐに釈放されるためにできることを詳しく解説しています。

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強姦は逮捕される?強制性交等罪について警察から連絡が来たら弁護士に相談を

更新日:
強姦(強制性交等罪)は逮捕させる?警察から連絡が来たら弁護士に相談
  • 強姦事件を起こしてしまった!逮捕の可能性は?
  • 家族が強制性交等罪で逮捕されたらどうしたらいい?
  • 身に覚えが無いのに強制性交等罪で逮捕されたときの対処法は?

身の回りで強姦事件が発生し警察沙汰になった場合、まずはどうすべきなのでしょうか?

この記事では、まだ逮捕されていないときから逮捕されてしまった後まで、それぞれの場面に合わせた弁護活動について、解説していきます。

なお、強姦罪は現在の刑法では「強制性交等罪」というのが正確です。

この記事では罪名について強制性交等罪と表記し、行為等の解説において一般名刺として強姦の語を使います。

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強姦は逮捕される?逮捕の要件は?

そもそも強制性交等罪とはどんな罪?

強制性交等罪は刑法177条に規定されています。

十三歳以上の者に対し、暴行又は脅迫を用いて性交、肛門性交又は口腔性交(以下「性交等」という。)をした者は、強制性交等の罪とし、五年以上の有期懲役に処する。十三歳未満の者に対し、性交等をした者も、同様とする。

刑法177条

まず被害者が13歳未満の場合、どういった経緯によるかに関わらず、性交等をすること自体が強制性交等罪となります。

被害者が13歳以上の場合、暴行または脅迫を用いて性交等をした場合に罪が成立します。

暴行または脅迫というのは、判例上、相手の反抗を著しく困難にする程度のもので足りるとされています。

つまり具体的に殴る蹴ると言った行為や脅迫をしていない場合であっても、相手の反抗を著しく困難にする程度の行為をしていれば暴行または脅迫として認められ、罪が成立するわけです。

岡野タケシ弁護士
岡野タケシ
弁護士

近年の法改正により、強制性交等罪の処罰範囲は拡大されました。

以前は性交のみを処罰の対象としていましたが、現在は口や肛門を使った性交等も処罰の対象となり、被害者が男性であっても強制性交等罪が成立します。

なお条文に言う性交は膣内に陰茎を挿入する行為を指します。同じく口腔性交は口腔内に、肛門性交は肛門内にそれぞれ陰茎を挿入する行為を指し、これらすべてにおいて射精の有無は問いません。

また、類似した状況として以下のような罪が成立する可能性もあります。

状況成立する罪刑罰
被害者がお酒に酔う等意識が無い状態に乗じて性交等をした準強制性交等罪5年以上の懲役
性交等はしていないが胸や性器に触れた強制わいせつ罪6か月以上10年以下の懲役
性交等によって被害者に怪我を負わせた強制性交等致傷罪無期または6年以上の懲役
18歳未満の子供に対し保護者が性交等をした監護者性交等罪5年以上の懲役

自分にその気は無くても強姦罪になりうる?

暴行や脅迫などはしていないと本人が思っている場合であっても、強制性交等罪が成立する可能性はあります。

性交等に持ち込んだ流れが暴行や脅迫にあたるかは、被害者の方との関係やその時の状況などによって客観的に判断されます。

先述の通り、相手の反抗を著しく困難にする程度のものであれば罪は成立するとされており、例えば、以下のような要素があると「無理やり性交させた」と判断されやすいです。

暴行または脅迫が認められやすくなる要素の例
  • 加害者と被害者との間に大きな年齢差、体格差、身分差があった
  • 被害者が助けを求められないような状況で性交等をした
  • 拒否する意思表示があったにもかかわらず、むりやり押し倒す、馬乗りになるといった反抗を抑えつけるような行為をした

被害者が拒否したり抵抗の様子を見せなかった場合であっても、実質的には拒否や抵抗することが難しい事態であり強姦であった、というケースもあります。

強制性交等罪で逮捕されるのはどんな時?

強制性交等罪において逮捕される可能性は非常に高いです。特に犯行態様が悪質である場合などでは逮捕の可能性が高まります。

逮捕は「逃亡のおそれ」や「証拠隠滅のおそれ」が認められるときに行われます。

強制性交等罪をはじめ性犯罪は、被害者に対し脅迫するなどして無理やり口裏合わせさせる等の証拠隠滅のおそれが認められやすいです。

岡野タケシ弁護士
岡野タケシ
弁護士

ただ警察としても、被害者の方から「強姦された」と被害の報告があった場合でも、それだけを理由に即座に逮捕に踏み切るということはありません。

犯罪の状況や加害者、被害者の関係性などに鑑みて逮捕の必要性を判断します。

いずれにせよ、もしもご本人やご家族が強制性交等罪の容疑で逮捕されそうな場合は、すぐに弁護士にご相談ください。

強制性交等罪で逮捕された場合/されない場合の流れは?

強姦で逮捕されたあとの流れは?

まず警察に逮捕されると、48時間以内に送致されます。

送致というのは検察官に事件を送る手続きで、送致後は警察官と検察官が共同で事件の捜査を行います。

送致後、逮捕に引き続き身柄拘束が必要だと検察官が判断した場合、24時間以内に勾留請求を行います。

勾留請求は裁判所によって審理され、身体拘束の必要性が認められると起訴・不起訴の判断が下されるまで最大20日間身柄拘束が続きます。

つまり、逮捕後から起訴・不起訴の判断がされるまで最大で23日にわたり身体拘束が継続するおそれがあるわけです。

岡野タケシ弁護士
岡野タケシ
弁護士

このように長期間勾留されると、会社や大学に行為が知られてしまったり、家族が精神的・経済的に苦しむことになります。

そのため、弁護士としては逮捕・勾留の回避や早期釈放を目指し、逮捕、勾留の要件を満たさないことを主張したり意見書を提出したり等の活動を行います。

強姦で逮捕されなかった場合の流れは?

先述の通り、逮捕・勾留は「逃亡のおそれ」「証拠隠滅のおそれ」が認められるときに行われる手続きです。

この点、身体拘束されずに在宅事件として手続きが進むケースもあります。

在宅事件では日常生活を送りながら適宜、警察や検察の呼び出しに応えて警察署などに赴き取調べを受けることになります。

逮捕されたときのような時間制限はありません。そのため、起訴・不起訴の判断が下されるまでおおむね数か月から場合によっては年単位で待たされることもあります。

強姦における起訴・不起訴の流れとは?

逮捕・勾留された事件であっても、在宅事件であっても、原則として最終的には検察官による起訴・不起訴の判断が下されることになります。

起訴というのは裁判の開廷を提起する手続きで、原則として裁判が開かれて統計上99.9%の割合で有罪となります。

不起訴というのは裁判を開廷せず、事件終了とする手続きです。

岡野タケシ弁護士
岡野タケシ
弁護士

強制性交等罪には罰金刑がなく、起訴されると初犯であっても実刑になるおそれのある非常に罪の重い犯罪です。

この点、強姦犯罪では不起訴処分の獲得を目指すのが最も重要と言えます。

強姦の裁判で刑罰が決まるまでの流れは?

強制性交等罪で起訴されると、正式裁判が開廷されることになります。

裁判の多くは1回目の公判にて審理を終え、2回目の公判で判決が言い渡される流れになります。

ただ強制性交等罪は重大犯罪であるため、被害者の方が訴訟に参加したり、証拠品が多くなっている場合もあります。このとき、公判の回数が増えて判決までより長い期間が必要になる場合もあります。

また判決に不服な場合、言い渡しから2週間以内であれば不服の申し立てができます。

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刑事事件の裁判の流れを図解|裁判の期間とは?証人尋問の流れとは?

強姦で不起訴になるには弁護士に相談すべき?

実際に弁護士が強姦罪で行う弁護活動とは?

強姦についてお悩みの方はいち早く弁護士に相談すべきと言えます。

弁護士は主に以下のような活動を行うことができます。

  • 被害者の方と示談交渉を行う
  • 警察や検察の取調べに対しアドバイスをする
  • 接見(留置場内での面会)禁止を解除するよう意見書を出す
  • 身柄拘束から早期に解放するよう意見書を出す
  • 不起訴とするよう意見書を出す
  • 裁判で弁護活動を行う

意見書を出すにあたり、ご相談者の方を適切なクリニックに通院するよう勧めたり、謝罪文や反省文を書いていただくこともあります。

また、ご家族目線の意見書(上申書)や、身元引受書を書いていただければ、意見書を提出する際の重要な資料となります。

いずれにせよ、弁護士であれば身体拘束の回避や不起訴の獲得、罪の減軽に向けて適切な対応をとることができます。

不起訴処分獲得には示談が重要?

中でも不起訴処分の獲得は重要です。不起訴になれば裁判は開かれず、前科が付くこともありません。

強制性交等罪で不起訴になるには、被害者と示談をするのが重要です。

示談というのは当事者同士の話し合いによって民事上の賠償責任を解消する手続きです。

仮に強姦犯罪を実際に行ってしまっている場合であっても、示談を締結すれば不起訴処分を獲得できる可能性があります。

また起訴されてしまったとしても、刑の減軽によって執行猶予付き判決が出される場合もあります。

岡野タケシ弁護士
岡野タケシ
弁護士

実務上、被害者の方と示談交渉するには弁護士への依頼が必須になります。

捜査機関は原則として、加害者本人に被害者の連絡先を教えることはありません。

弁護士が第三者的な立場で介入してはじめて交渉が可能になる場合がほとんどなのです。

強姦罪で警察や被害者から連絡がきたらどうすべき?

強姦罪についてご本人やご家族が知るのは、警察から連絡がきた場合がほとんどです。

その時、パニックのあまり警察の言うことをただ肯定してしまったり、被害者の方に会おうとしたりすると、後々にわたって不利な事情として評価されて不利益を被ってしまうおそれがあります。

ですので、まずは弁護士にご相談し、事件についてアドバイスを受けるようにしてください。

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