TikTokに削除依頼できる?無断撮影の通報・報告やアカウント削除して退会をお考えの方へ

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TikTokに削除依頼

TikTokは他のユーザーとコメントやリアクションのやり取りができる動画交流SNSサイトで、誰でも手軽に動画編集・投稿も行うことが可能です。

一方で、無断で撮られた動画を投稿されたり、コメントで誹謗中傷をされたり、なりすましアカウントを作成されたりといったトラブルもよく起きています。

この記事では、トラブル内容別にどうすれば削除されるのか弁護士が解説していますのでお試しください。

TikTokトラブル削除依頼方法

TikTokで無断撮影された動画を削除依頼する

無断撮影された第三者のTikTok動画を削除依頼する方法は、「TikTokアカウントを持っている場合」と「持っていない、持っているが報告は試し済みの場合」の二通りあります。

アカウントを持っている場合

自分がTikTokアカウントを持っているならば、まずアカウントにログインし、運営会社へ報告を行って知らせましょう。

動画の右端に表示される矢印ボタンをタップし[報告する]を選びます。[嫌がらせまたはいじめ]など動画の内容になるべく沿った報告理由を選択して送信しましょう。

アカウントを持っていない、持っているが報告は試し済みの場合

アカウントを持っていないため報告機能が使えない、もしくは報告をしたが反応が無い場合には、TikTokオンラインフォームで運営会社へ詳しく状況を伝えてみましょう。

フォームに記載する事項

  • メールアドレス
  • [トピック]は、「不適切なコンテンツを報告する」を選択
  • [ご意見をお聞かせください]は「動画を報告」を選択
  • 報告するコンテンツまたはアカウントへのリンク
  • [TikTok サポートへようこそ]には報告する理由を説明

最後に同意書のチェックボックスにチェックをいれて送信します。

TikTok運営会社が動画の削除対応を行うかどうかは、約1週間~1ヶ月ほどの期間を目安として様子見しましょう。

たとえすぐに消してほしくても短期間で何度も同じ内容を送信してはいけません。スパムメールとして扱われることがあります。

TikTok動画の誹謗中傷コメントを削除する

自分のTikTok動画に寄せられたコメントの削除を望む場合は、コメントの長押しで報告などのメニュー画面が出てきます。コメント内容に沿った適切な理由を選びましょう。

TikTokの誹謗中傷トラブルは匿名の第三者だけではなく、友人や顔見知りの人との間で発生するケースも良くあります。相手としてはふざけているだけの可能性があるならば、直接コメント削除を求めるのも手です。未成年の場合は、先に親や先生、スクールカウンセラーに相談しておくこともおすすめです。

コメントの内容によっては、警察に侮辱罪として被害届を出すこともできます。ただし、「バカ」や「不細工」など抽象的な内容に留まるケースでは、侮辱罪に該当する行為として被害届を出すことが難しい場合もあります。

また、民事事件として損害賠償請求をすることも可能ですが、相手から想定した金額を回収できなかったりすると、かえってご自身の負担のほうが大きくなってしまいます。費用面から慎重に判断すべきでしょう。

侮辱罪について詳しく知りたい方は、関連記事も参考にしてみてください。

なりすましアカウントを削除する

TikTokのコミュニティガイドラインには「なりすましアカウントを許可しません。」と記載してあります。なりすましアカウントを運営会社に報告する場合もTikTokオンラインフォームを利用してみましょう。

その場合、「動画を報告」ではなく「ユーザーを報告」を選択してガイドラインに違反しているアカウントユーザーであると伝えます。

なりすましアカウントの場合には顔画像の他に住所や電話番号、メールアドレスなど個人情報も勝手に晒しているケースが存在します。個人情報を晒す行為もTIKTOKサービス規約違反になりますので、[TikTok サポートへようこそ]欄に違反行為である旨を記載しておくことがおすすめです。

個人情報を晒されたことにより、すでに不審な電話がかかってきたり、不審な郵便物が届いたりなどの被害が起きているならば警察にも相談しましょう。

過去の自分のアカウントを削除する

TikTokの退会を考えている場合、アプリをアンインストールしただけでは投稿を削除できません。アカウントにログインし、自分の[プロフィール]ページを開きましょう。

TikTok退会手順

  1. 右上部の三本線(メニュー)アイコンをタップ
  2. [設定とプライバシー]項目を選択して[アカウント管理]をタップ
  3. さらに[アカウント削除]を選び、注意事項を一読して削除ボタンを押す

これでアカウントは無効化状態になります。30日経つと完全に削除されるので待ちましょう。

TikTokトラブルは削除以外の解決方法もある

相手の動画やDMで脅迫されるなら警察へ

TikTokトラブルでよくある被害のひとつが、誹謗中傷から金銭や裸画像の要求に発展することです。「削除してやる代わりに電子マネーで振り込め」「動画を削除してやるから裸の画像を撮って送信しろ」とDMが来ても脅迫の恐れがあるため返信をしてはいけません。やりとりの日付が分かるようにスクリーンショットを撮り、警察署に連絡しましょう。

既にお金を振り込んでしまったり、裸の画像を送ってしまったりした場合にも、被害相談することをおすすめします。

他にも自分のアカウントが乗っ取り被害に遭った場合も、不正アクセス禁止法で禁止されている行為に該当する可能性があるので警察に相談してみましょう。

前もって連絡せずにいきなり警察署に行ってしまうと、TikTokのトラブル被害に詳しい担当者が居らず相談が難航することがあります。あらかじめ住んでいる都道府県の警察署のサイトを確認し、メールもしくは電話で訪問したいことを告げましょう。

警察にネットトラブルの被害届を出すときに知っておくべきことについては下記をご覧ください。

過去のアカウントを削除できないなら非表示(未成年の場合)

過去にTikTokアカウントを作成したけれど、登録したメールアドレスを忘れてしまい、自分で投稿した動画・アカウントそのものを削除できないというトラブルも存在します。

特に、実名で作成したアカウントを放置しつづけ、Googleなど検索エンジンで実名を調べた時に、TikTokアカウントが検索結果に出てきてしまうというお悩みも多いです。過去のアカウントが残ることで進学や就職活動で妨げになる、もしくは誹謗中傷の材料として扱われるのではないかと心配する人もいるでしょう。

検索結果に表示されるTikTokの動画・顔画像が未成年ならば、Google検索結果から除外非表示にできる可能性があります。[Google 検索の検索結果から未成年の画像を削除する]ページにアクセスをし、[削除リクエストを開始する]をタップして必要な情報を入力しましょう。

成人の方が、TikTokアカウントのGoogle検索結果から削除したいケースについては、下記の特集記事をご一読することをおすすめします。

TikTokのトラブルは早期解決を目指そう

TikTokトラブルの内容に応じた窓口を選ぶ

TikTokトラブルを解決するためには、状況や内容によって運営会社への報告だけでなく公的機関へ相談する方が適切なこともあります。

放置していると新たなトラブルを招く恐れがあるため、早い段階で相談窓口を利用し、対策を検討しましょう。

ネットトラブル・誹謗中傷の相談窓口については『ネット誹謗中傷の相談窓口』で特集していますので、自分の悩みに合わせて相談しやすいところを選ぶことがおすすめです。

TikTokの削除はコンテンツごとの情報収集が大切

ときにはTikTokだけでなく、TwitterやInstagram、YouTubeなど他のSNSコンテンツや、掲示板、まとめサイトなどで拡散されることがあります。

TikTokに投稿した動画の拡散が広がれば広がるほど、あとで削除依頼をする際に労力が必要となることに気をつけましょう。コンテンツごとに規約や、削除ルール、削除手順を調べ、削除のポイントを踏まえて削除にトライすべきです。

コンテンツによっては、法律の専門知識を持っていないと削除の難易度が高いこともありますので、下記の特集記事を読んで自分で削除することが難しそうだと思った場合には法律事務所などの専門家に相談してみてください。

岡野武志弁護士

監修者


アトム法律事務所

代表弁護士岡野武志

詳しくはこちら

高校卒業後、日米でのフリーター生活を経て、旧司法試験(旧61期)に合格し、アトム法律事務所を創業。弁護士法人を全国展開、法人グループとしてIT企業を創業・経営を行う。
現在は「刑事事件」「交通事故」「事故慰謝料」などの弁護活動を行う傍ら、社会派YouTuberとしてニュースやトピックを弁護士視点で配信している。

保有資格

士業:弁護士(第二東京弁護士会所属:登録番号37890)、税理士

学位:Master of Law(LL.M. Programs)修了

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