【弁護士の選び方】ネットの誹謗中傷を削除依頼したい方へ

ネット上の誹謗中傷

ここでは次のようなお悩みを持つ方に向けて解説しています。

  • 掲示板サイトに書き込みされた個人情報を消したい
  • ブログに無許可で掲載された顔写真を消したい
  • ネットの悪質な誹謗中傷による悩みを解決したい

ネットの削除依頼に強い弁護士の選び方|ポイント3つ

①SNS・掲示板などの知識に精通している弁護士

「Twitter」や「Instagram」などのSNS、「2ちゃんねる」「5ちゃんねる」などの匿名掲示板、ブログなど、誹謗中傷は様々な媒体で行われます。コンテンツによって削除依頼の方法や必要となる書類は異なるため、各媒体の特徴や運営方針を把握していることは大きなアドバンテージになります。ネットの誹謗中傷の削除依頼に強い弁護士の条件として、これらの知識に精通しているかどうかが含まれます。

例えば、大手掲示板「2ちゃんねる」や「5ちゃんねる」の投稿は、それらが自動的にコピーされて他のサイトに転載されていることも多く、「2ちゃんねる」「5ちゃんねる」だけを処理しても、問題の投稿が別サイトで発見されることもあります。悪質な投稿についてネットの削除依頼を行う場合、「SNSや掲示板に詳しい」かどうかも大切になってきます。

弁護士解説のSNS削除については『SNSの削除依頼|誹謗中傷やネットに晒された個人情報を削除する方法』、掲示板の解説は『掲示板の削除依頼したい書き込みについて弁護士に相談する方法』をご覧ください。

②インターネットの仕組みを理解している弁護士

誰が誹謗中傷の書き込みをしたのか、その投稿者を特定する場合には、「プロバイダ」「IPアドレス」「サーバー」といった、インターネット用語が登場します。特に、ウェブサイトの構造や掲示板に残されるアクセス履歴がどのようなものかを知っていることが、重要になります関係する法律に、「プロバイダ責任制限法」がありますが、この中にもこれらのインターネットに関する言葉が登場します。

投稿者が掲示板に接続したときに記録される痕跡を使い、発信者を特定します。しかし、その痕跡は概ね投稿時から3ヶ月程度しかサイトに保存されないとされています。また、Twitterなどのログイン型投稿の場合には、ログイン時の情報しかサイト側に記録されません。これらの情報を把握していなければ、サイトごとの適切な対応は難しいといえます。

③検索エンジンについての知識がある弁護士

「Google」「Yahoo!」といった検索エンジンのしくみや知識について理解していることも、ネットの削除依頼には求められます。ネットの掲示板やブログなどでは、たとえ誹謗中傷の書き込みが削除されたとしても、検索エンジン上には「キャッシュ」というデータの残骸が表示されます。一定期間経過することで消える場合もありますが、積極的に対応をしなければ、数年間、検索結果に残ることも珍しくありません。

このキャッシュを残したままにしておくと、せっかくネガティブな書き込みを削除しても、その記事の一部が人目に触れることになります。元の書き込みが消えたからと安心していると、キャッシュにより風評被害を受けることにもなりかねません。検索エンジン側にもキャッシュの削除を求める必要があります

削除依頼を弁護士にまかせる2大メリット

①書き込みに対して法的な問題があるか判断できる

削除依頼するには、書き込みが具体的な権利を侵害していると主張する必要があります。しかし、ブログや掲示板などへの書き込みが、特定の人に向けられた具体的な権利侵害を伴う誹謗中傷に該当するのか、個人で判別することは難しいものです。

法的専門家の弁護士なら、書き込みについて「名誉権侵害」「プライバシー権侵害」と、具体的な権利侵害の有無を見極めることができます。これにより、削除依頼の中でどのような主張を展開することができるか、方向性を定めることができます。弁護士に誹謗中傷の相談をする最大のメリットは、その書き込み内容が法的に問題であるかを見極める点にあります。

名誉毀損になるケースや名誉毀損で慰謝料請求、告訴をする方法について知りたい方は、以下の記事もご参考になさってください。

②投稿者が分かっていれば書面での通知ができる

投稿した相手が分かっている場合、弁護士から相手方に書面(内容証明郵便など)を送ることで誹謗中傷などの迷惑行為を止めるように求めることも可能です。弁護士名義での書面通知によって、投稿者側が素直に削除に応じるケースもあり、書き込みへの抑止力にもなります。

もし投稿者が削除に応じてくれれば、訴訟などの費用も抑えることができるため、依頼者にとっても大きなメリットとなります。投稿者が分かっている場合は、削除依頼の方法にも選択肢が生まれます。相手のリアクションも想定し、炎上の危険を回避つしし弁護士と対応策を検討するのがよいでしょう。

ネットの削除依頼を弁護士に任せるメリットについては、以下の記事でも解説していますので参考にしていただければと思います。

削除依頼に必要な弁護士費用の種類は?

弁護士に法律相談するための「相談料」

弁護士に相談する上で、まず必要になるのが「法律相談料」です。法律事務所によって、またその相談内容によっては相談料が無料であったり、回数や時間ごとに有料設定されていたりと様々です。「費用に余裕がない」「とりあえず話だけ聞いてみたい」という場合は、無料で相談できる弁護士事務所に問い合わせしてみましょう。

「相談料が無料だと、まともに話を聞いてくれないのでは?」そう思う方もいるかもしれません。最近ではネットの誹謗中傷が社会問題として深刻化しています。こうした背景から、ネットの誹謗中傷問題に力を入れている弁護士も増えていますので、無料相談を受けるだけで解決できるケースもあります。法律相談では弁護士との相性を確認することもできます。自分にとって相談しやすい弁護士か、親身に話を聞いてくれる弁護士か、この点も無料相談でチェックするとよいでしょう。

弁護士費用の解説「着手金」と「報酬金」

裁判を起こさずに削除依頼をおこなう場合、弁護士費用は「任意の削除依頼」に関して発生します。一般的には、弁護士費用には「着手金」と「報酬金」が含まれます。弁護士と契約をする際には、どのような場合にどれだけの費用がかかるか、具体的な事例をあてはめて説明を受けておくことが重要です。

削除依頼には、

  • サイトの問合せフォームから削除依頼する
  • ガイドラインに基づき送信防止措置依頼をする

という方法があります。方法によって準備に時間を要することがありますので、この点でも費用に影響することがあります。また、投稿者の特定のため「発信者情報開示手続き」をするには、裁判手続きも想定されます。削除依頼とは費用設定が異なりますので、相談時に確認することをおすすめします。

誹謗中傷を削除依頼するケースの弁護士費用項目について詳しくは、以下の記事でも解説していますので参考にしていただければと思います。

まとめ

弁護士に誹謗中傷の削除依頼を任せることで、投稿者やサイト管理側者に応じてもらえる可能性が高まります。弁護士に任せる場合には、法律知識以外にも「ネットリテラシーがあるか」「実践経験が豊富か」についても、弁護士選びのポイントにしてください。弁護士費用の点も、気になる点です。相談時、契約時にしっかりと説明を受け、どのような費用がなぜ必要か、理解した上で手続きをすすめるとよいでしょう。

岡野武志弁護士

監修者


アトム法律事務所

代表弁護士岡野武志

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高校卒業後、日米でのフリーター生活を経て、旧司法試験(旧61期)に合格し、アトム法律事務所を創業。弁護士法人を全国展開、法人グループとしてIT企業を創業・経営を行う。
現在は「刑事事件」「交通事故」「事故慰謝料」などの弁護活動を行う傍ら、社会派YouTuberとしてニュースやトピックを弁護士視点で配信している。

保有資格

士業:弁護士(第二東京弁護士会所属:登録番号37890)、税理士

学位:Master of Law(LL.M. Programs)修了

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