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風俗トラブルの示談金は高い?本番や盗撮の示談方法は?弁護士解説

- 風俗で本番行為をした。示談金の相場は?
- 風俗で盗撮をした。示談金の相場は?
- 風俗トラブルは弁護士に相談すべき?
この記事は、風俗で本番行為や盗撮をした結果、風俗店側から示談金を請求されている方に向けて、示談金相場や示談の方法を解説しています。
風俗トラブルの示談の進め方、示談金の金額でお悩みの方は、ぜひ最後までお読みください。
アトム法律事務所では現在、一部の風俗トラブルの無料相談を実施中です。
- 本番行為で風俗店から金銭請求されている
- 行為の盗撮でキャストから訴えられそう など
くわしくはお電話でオペレーターにおたずねください。
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目次
風俗トラブルの示談って?
風俗トラブルの示談とは?
風俗トラブルは、風俗嬢の同意なく、本番行為、盗撮、過剰なプレイをしたために、風俗店側から示談金を請求されてしまうというものです。
本番行為や盗撮をした場合などは、その行為をした相手に対して、「民事上の責任」を負うことになります。
民事上の責任を果たすときには、通常、被害者と示談を締結します。
風俗トラブルの示談は、基本的には、本番行為や盗撮をした被害者と示談によって、民事上の責任を果たすというものです。
そもそも「示談」とは?示談の効果は?
そもそも「示談」とは、何なのかご存じでしょうか。
示談というのは、民事上の責任を当事者間の話し合いで解決し、和解する手続きのことです。
加害者から被害者に対して、謝罪を申し入れ、慰謝料や損害賠償金をまとめて「示談金」として払うなどして、被害者が加害者をゆるし、民事上の責任が果たされたことを確認するというものです。
これにより、当事者間のトラブルとしては解決されるというわけです。
なお、後ほど触れますが、示談金を支払うこと、示談書を作成することはかなり重要です。

そして、示談は、民事上の賠償責任を解消するほかに、刑事事件にも影響があります。
たしかに、示談には、被害者への弁償、謝罪という意味合いがあります。しかし、副次的な効果として、刑事事件で逮捕されない、起訴されない、前科がつかない、刑罰が軽くなるといった可能性を高めるものです。
たしかに、同意のない本番、盗撮、過剰なプレイは、犯罪になりうるものです。
しかし、示談が成立すれば、「示談が成立した」という事情を考慮してもらえるので、逮捕、起訴、前科等を回避できる可能性は高まるでしょう。
示談をするにはお金は必要?
示談をするには、通常、金銭(示談金)が必要です。
なかには、示談金0円で示談できるケースもありますが、風俗トラブルの場合、示談金を準備するのが通常です。
示談金は、精神的な苦痛に対する「慰謝料」として支払うこともあれば、「解決金」という名目で支払うこともあるでしょう。
ただし、示談金には相場があります。
また、無条件に支払えば、将来、再度請求されてしまう等の「さらなるトラブル」を招来しかねません。
示談金の金額、示談の条件、示談の形式について見極める必要があるでしょう。
風俗の本番行為の示談金はいくら?
本番行為の示談金の相場は?
風俗の本番行為の示談金の相場は、約30万~50万円程度といわれています。
上記の金額はあくまで相場であり、実際の示談金の金額は、被害者の希望や気持ち、事件の態様などの事情も考慮して決まります。
加害者、被害者の間で、示談金の金額のすり合わせが必要になるのです。
本番行為の示談金の実例は?
風俗トラブルの示談金は、「一律いくら」などとは言えません。
そこで、今回は、過去、アトム法律事務所でとり扱った風俗トラブルをいくつか参照し、「実際に支払われた示談金」の額を確認しましょう。
風俗の示談金(本番行為)一覧
示談金の金額 | 事件の内容 |
---|---|
1万円 | 性風俗店で従業員の女性からサービスを受けていたところ、本人に本番行為の認識はないものの、性行為を強いられたと女性に主張された事件。 |
5万円 | ホテルに女性従業員を呼んで、本番行為を行った事件。 |
10万円 | 風俗店を利用した際に、相手の合意を得ず本番行為を行った事件。 |
20万円 | 風俗店を利用した際、対応した女性に拒絶されたにもかかわらず本番行為におよんだ事件。 |
20万円 | 宿泊先のシティホテルにおいて、呼び出した従業員女性が同意をしていると誤信して性行為におよんだ事件。 |
30万円 | 風俗店を利用した際に、従業員女性に対し無断で本番行為をした事件。(避妊具を付けずに挿入行為および射精をした。) |
30万円 | 酒に酔った状態で、風俗店に性的サービスを注文し、サービスを受ける過程で相手の同意がないにもかかわらず本番行為におよんだ事件。 |
50万円 | 風俗店において性的なサービスを受けている間に、女性に性交渉(本番行為)の同意を求めたが拒絶する様子がないと自己判断し、本番行為におよんだ事件。 |
100万円 | 風俗店を利用した際に、興奮のあまり禁止されている本番行為を行った事件。 |
これらの実例からも分かるように、事案によって、示談金の金額は変わります。
風俗トラブルのうち、本番行為の示談金が高くなる傾向があるのは、(1)態様が悪質(2)刑事事件化(3)加害者が高額の示談金に同意しているといった要素があるケースでしょう。
示談金が高くなる傾向があるケース
- 態様が悪質
同意なしの本番行為、強制、避妊具なしの射精、過激なプレイなどは悪質と判断されやすい。 - 刑事事件化
被害届が出されると、示談金が高額になりやすい。 - 加害者の同意
トラブルを穏便に済ませるため、高額な示談金を受け入れるケースがある。
風俗の盗撮の示談金はいくら?
盗撮の示談金の相場は?
風俗で盗撮をしたときの示談金の相場は、5万~20万円程度といわれています。
盗撮の場合も、本番行為のときと同じように、事件の態様や被害者の希望金額、その後の示談交渉によって、実際の金額が左右されます。
盗撮の示談金の実例は?
アトム法律事務所で、風俗トラブルとしての盗撮で示談をしたときの実例を参照してみましょう。録音・盗聴という風俗トラブルの事例もよくあるので、あわせて整理しておきましょう。
風俗の示談金(盗撮・録音)
示談金の金額 | 事件の内容 |
---|---|
0円 | 女性従業員の了解を得てコスプレの撮影をしたが、後に「盗撮である」と言いがかりをつけられた事件。 |
10万円 | 風俗店を利用した際に、店の女性を盗撮をした事件。 |
20万円 | 風俗店を利用した際に、携帯電話を用いて複数回にわたって女性従業員を盗撮した事件。 |
30万円 | 風俗店でICレコーダーを用いてサービスを録音した事件。 |
30万円 | 風俗店においてスマートフォンを用いて盗撮をした事件。 |
50万円 | ホテルで性的サービスを利用した際に、スマートフォンを用いて盗撮した事件。 |
50万円(実質) | 風俗店において盗聴した事件。当初示談金170万円を店側から提示され前金50万円を支払い済み。その後、弁護士の介入により、そのまま事件は終了した。 |
80万円 | ホテルに呼んだ女性従業員をビデオカメラで盗撮した事件。 |
100万円 | 風俗店において女性従業員に対し、時計型カメラを用いてサービスの様子を盗撮した事件。 |
盗撮などで風俗トラブルになった場合の示談金についても、その金額は様々です。
個別の事案、事情によって、具体的な示談金額は変わります。
風俗店側から示談金を請求された時の注意点は?
風俗店から罰金を払えと言われたらどうすべき?
その場で罰金を支払う必要はありません。
風俗トラブルにおいては、自分の判断で罰金を支払ってしまうと、更にトラブルに発展する可能性が高いからです。
風俗店での本番行為や盗撮がばれたとき、お店側から罰金を払うよう言い寄られるケースは多いです。あなただけではありません。
たしかに、風俗店のホームページや店舗の注意書きには、「盗撮、本番行為などが確認された場合は罰金○○万円を支払っていただきます」という記載がされている場合もあります。
しかし、判例に照らして考えてみると、この種のお店側の主張に正当性はないと考えられるでしょう。
というのも、罰金に関する利用規約は、暴利行為として民法90条の公序良俗違反で無効になる可能性があります。
ルールが無効であれば、罰金を支払う義務はないのです。
お店に言われるがままお金を払ってしまうのではなく、まずはとにかく一旦冷静になることが重要です。
お店から示談金を請求されました。どうする?
基本的には、お店に対しては賠償責任を負うことはないでしょう。
本番、盗撮、過剰なプレイによる被害者は、風俗嬢・キャストの方です。加害者は被害者からの賠償に応じる責任があります。一方、風俗店は被害者ではありません。
風俗トラブルにあうと、風俗店から示談金を請求されることはよくあります。
よくあるお店側の常套文句としては、「被害にあった女性は店で特に人気だった。休業により、店にも相応の損害が生じた。だから、店にも賠償金を払え。」等です。
しかし、裁判例に照らすと、こういった主張が正当だと認められることはないでしょう。
ある裁判では、経営者にはそもそも従業員の突然の欠落などについて対策を講じる義務があるから、損害賠償請求は適当でないと示されています。
(略)事業の経営者は、通常、事業に従事する者が不時の災害を受けても営業に支障を生じないよう(略)対応策を講じておくべきであり、(略)継続的事業をしようとする経営者の責任であるというべきである。(略)
東京高等裁判所 昭和54年4月17日判決 事件番号昭和53年(ネ)第1977号
風俗トラブル(本番行為、盗撮)の民事上の責任
対「被害者個人」 | 対「お店」 | |
---|---|---|
民事上の責任 | 発生する | 発生しない |
内容 | 慰謝料(精神的苦痛への損害賠償金) 休業損害(休業による減収等に対する賠償金) 逸失利益(後遺障害が残った場合の将来の減収分に対する賠償金) など | ー |
解決方法 | 示談を締結する | ー |
風俗の示談は恐喝されるって本当?
風俗トラブルの示談では、恐喝のリスクもあり得ます。
風俗トラブルは弁護士に頼るべきです。
というのも、風俗店はこの手の交渉事に慣れていることが多いからです。不当な条件で示談を締結するよう迫って来る場合も多いです。
また、風俗店の中には反社会的勢力を背後につけている店舗もあり、犯罪スレスレの嫌がらせ行為を受ける場合もあります。
では、実際に、お店から、報復、恐喝、嫌がらせを受けたケースはあるのでしょうか。
過去に、アトム法律事務所で取り扱った事案の中には、風俗トラブルで以下のような被害を被った方もいらっしゃいました。
- 保険証や運転免許証などのコピーをとられ店舗に掲示される
- 職場に電話をされる
- 家にまで押しかけられて金銭の支払いを要求される
上記のような脅し行為をしたうえで、次のような要求をしてくることも多いです。
- 法外な金額の賠償金を請求してくる
- 内容に意図的に不備を設けた「示談書」にサインを強いてくる
弁護士を入れることで、店側の対応が軟化することが期待できます。
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示談書はある?内容は大丈夫?
示談を締結するのであれば、必ず示談書(書面)を作成する必要があります。
どのような示談が成立してたのかという証拠になるからです。
また、示談書の内容も重要です。
書面があればいいというだけでなく、清算条項、個人情報の破棄、宥恕条項(ゆうじょじょうこう)といった内容が記載されていることが必要になります。
示談書の内容
示談書に盛り込むべき内容としては、次のような事項があげられます。
これらが無ければ、不備のある示談書となってしまうでしょう。
- 清算条項が抜けている:あとからくり返し賠償請求されてしまう。
- 個人情報の破棄が条件にない:個人情報を盾にふたたび賠償請求をされてしまう。
- 宥恕条項が抜けている:被害届の提出・刑事告訴などをチラつかせて、再び賠償請求をされてしまう。 など
風俗トラブルでは、脅迫まがいの行為によって抜けのある示談書にサインさせられて、繰り返し何度も高額なお金を請求される事態に陥る可能性もあります。
弁護士は法律の専門家です。示談書のリーガルチェックはお任せください。
風俗・示談金のお悩みを弁護士相談できる窓口は?
風俗・示談に強い弁護士は?
風俗トラブルを解決するには、(1)被害者の方(風俗嬢・キャスト個人)と示談を締結し、(2)風俗店・被害者・加害者の三方がそれぞれトラブルの解決を確認する必要があります。
風俗トラブルの解決に求められることは、以下のようなことです。
風俗トラブルの解決にむけて
- 事件の全容を調査、把握する
- 被害者個人の連絡先の入手する
- 被害者と加害者、双方が納得できる条件で円満に示談交渉を行う
- 賠償責任の一切が果たされたということをお店側とも相互に確認する
- お店側に、今後恐喝や嫌がらせ等をしないよう釘をさす
- お店がきちんと個人情報を破棄したか確認する
刑事事件の経験豊富な弁護士であれば、その培った知識と豊富な経験があるので、早期解決が期待できます。
お困りのときは、すぐに弁護士にご相談ください。

風俗・示談を24時間相談予約できる窓口は?
風俗トラブルの当事者として不安をお持ちの方は、なるべく早く弁護士に頼ることが重要です。
風俗トラブルの場合、反社会的勢力と相対しなくてはならない場合もあります。
風俗トラブルが周囲に知られたらどうしようという焦りの中、高額の示談金に関して、おひとりで悩むのは非常にお辛いことでしょう。
ご家族にご相談しにくい場合でも、弁護士なら守秘義務をもってサポートすることが可能です。
以下のような心配のある方は特に、早期の弁護士相談を検討しましょう。
Point
- 本番行為や盗撮で風俗店側から示談を迫られている!今後どうなるか不安!
- お店から嫌がらせを受けている!はやく示談を締結してトラブルを解消したい!
弁護士に相談することにより、警察沙汰の阻止、風俗店側からの圧力の抑制、適正な示談締結など、トラブル解消に向けて大きく前進できます。
- 警察沙汰の阻止
- 風俗店側からの圧力の抑制
- 適正な示談締結
どうすればいいか分からない状態で、親身になって対応してもらいました。

このたびは山下先生に親身な対応をして頂きましてありがとうございました。心から感謝申し上げます。アトム法律事務所に依頼した理由ですが、自分がどうすればよいか分からなかったときネットで調べたらアトム法律事務所にたどりつきすがる思いで電話をしたら親身になって対応してもらい初めて山下先生にお会いした時も自分の話しをきいてもらい親身になってきいてもらい対応してもらったのが印象的でした。おかげでなんとか解決できたと思っています。本当にありがとうございました。先生の益々のご活躍を心よりお祈り申し上げます。
3~4日で示談まで対応して頂き、迅速で感謝しております。

初めての御依頼と今回の案件だけに、生活していく上で不安があり、ネットから全国的に展開、事業所があるという事で、こちらに御依頼をさせて頂きました。初日の御相談から、相手様の対応にしっかりしている事など、3~4日で示談まで迅速に対応して頂きました。相手様に対応して頂きました先生に感謝しております。この度はありがとうございました。
風俗トラブルは時間との勝負です。お悩みの方は、早急に弁護士事務所に相談するべきと言えるでしょう。
アトム法律事務所は、24時間、365日いつでも相談の予約ができる電話窓口を設置しています。
ご自身のお悩み解消にぜひお役立てください。ご連絡お待ちしています。
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高校卒業後、日米でのフリーター生活を経て、旧司法試験(旧61期)に合格し、アトム法律事務所を創業。弁護士法人を全国展開、法人グループとしてIT企業を創業・経営を行う。
現在は「刑事事件」「交通事故」「事故慰謝料」などの弁護活動を行う傍ら、社会派YouTuberとしてニュースやトピックを弁護士視点で配信している。
保有資格
士業:弁護士(第二東京弁護士会所属:登録番号37890)、税理士
学位:Master of Law(LL.M. Programs)修了