離婚後の手続きチェックリスト
離婚の手続きは、離婚届を提出したら終わりではありません。住所や戸籍、保険、年金、各種手当や財産分与など、さまざまな手続きが必要になります。
離婚後の手続きをスムーズかつ漏れなく進めるためには、チェックリストを活用するのが有効です。
目次
離婚後の手続きチェックリスト(全5ページ)
ボタンから離婚後の手続きチェックリストがPDFでダウンロードできます。
離婚後の手続きについて、より詳しく確認したい方は以下の記事も併せてご覧ください。
01 公的身分証明書の変更手続き
離婚届の提出後は、所在地の役所で住民票の異動と世帯主の変更手続きを行いましょう。
手続き | 場所 | 期限 |
---|---|---|
住民票の異動 | 市区町村役場 | 引っ越しの前後 14日以内 |
世帯主の変更手続き | 市区町村役場 | 変更から14日以内 |
また、離婚後の手続きをスムーズに進めるためにも、公的身分証明書の変更手続きは早めに済ませることをおすすめします。
02 子どもに関する手続き
子どもを母親の戸籍に移動させたい場合は、家庭裁判所で「子の氏の変更許可申立」を行いましょう。
その後は役所に入籍届を提出すれば子どもを自分と同じ戸籍に入れることができます。
手続き | 場所 | 期限 |
---|---|---|
子の氏の変更許可申立 | 家庭裁判所 | なし |
入籍届 | 市区町村役場 | なし |
また、子どもの生活環境を安定させることも優先しなければなりません。
03 健康保険・年金などの手続き
専業主婦などの3号保険者の場合は、特に注意が必要です。
年金や健康保険に未加入の期間があると、将来受け取れる年金が減ってしまったり、未加入の間は医療費を全額自己負担しなければならないというデメリットがありますので、速やかに手続きを行いましょう。
手続き | 場所 | 期限 |
---|---|---|
国民健康保険・国民年金への加入手続き | 市区町村役場 | 離婚から14日以内 |
健康保険・厚生年金の加入手続き | 勤務先 | 離婚から14日以内 |
04 年金分割の手続き
年金分割とは、離婚した夫婦が婚姻期間中に納めた厚生年金・共済年金の保険料を分割して、それぞれに分け合う制度です。
手続き | 場所 | 期限 |
---|---|---|
年金分割 | 年金事務所 | 離婚から2年以内 |
05 各種手当・貸付金の手続き
児童手当と児童扶養手当(旧:母子手当)は名前が似ていますが、異なる制度です。離婚してひとり親になった場合は、両方をもらうことができますので忘れずに手続きしましょう。
手続き | 場所 | 期限 |
---|---|---|
児童手当の受給者変更 児童手当の住所変更 | 市区町村役場 | 離婚から15日以内 引っ越しから15日以内 |
児童扶養手当の申請 | 市区町村役場 | なし |
就学援助制度 | 通っている学校 | なし |
ひとり親家庭の医療費助成 | 市区町村役場 | なし |
06 財産分与に関する手続き
財産分与の手続きには基本的に期限はありませんが、離婚後に相手が協力してくれなくなってしまう可能性を考えると、早めに手続きをしておいた方が良いでしょう。
手続き | 場所 |
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不動産の名義変更 | 法務局 |
住宅ローンの名義変更 | 金融機関 |
預貯金の分与 | 金融機関 |
自動車の名義変更 | 運輸支局、軽自動車検査協会 |
07 各種サービスの氏名・住所変更の手続き
- 水道・電気・ガスの名義変更
- 固定電話・携帯電話・ネット回線の名義変更
- 不動産・賃貸契約
- 郵便・宅配サービスの届け先変更
- 銀行預金・郵便貯金・保険
- クレジットカード
- 資格・免許状
高校卒業後、日米でのフリーター生活を経て、旧司法試験(旧61期)に合格し、アトム法律事務所を創業。弁護士法人を全国展開、法人グループとしてIT企業を創業・経営を行う。
現在は「刑事事件」「交通事故」「事故慰謝料」などの弁護活動を行う傍ら、社会派YouTuberとしてニュースやトピックを弁護士視点で配信している。
保有資格
士業:弁護士(第二東京弁護士会所属:登録番号37890)、税理士
学位:Master of Law(LL.M. Programs)修了