離婚後に幸せになる女性の特徴と準備すべき6つのこと

離婚をきっかけに、ストレスから解放され、自分らしい生活を取り戻して幸せを感じている女性は多くいます。その一方で、経済的な不安や孤独感に悩む人がいるのも事実です。離婚後に前向きな人生を歩むためには、離婚前からの準備が欠かせません。
この記事では、法務省の『協議離婚に関する実態調査』のデータをもとに、離婚後に幸せを感じている女性の特徴や、離婚して良かったと感じる点、よくある悩み、そして幸せな人生を築くための6つのポイントを、弁護士がわかりやすく解説します。
離婚後に幸せになる女性の特徴は?
経済的に自立している
自分の収入や貯金で生活を成り立たせることができていると、安定した生活を送れるのはもちろんですが、自信や自己肯定感に繋がります。
また、経済的自立は、自分を大切にすることにも繋がります。自分の好きなことにお金を使うことができたり、自分の時間や体力をコントロールできるようになったりすると、自分の人生をより充実させることができます。
周りに頼れる人がいる
自立するぞ!という意気込みで新生活を始めた方にとっても、困ったときに頼れる人が近くにいることは重要です。離婚後の生活に満足している方の多くは、親族や子ども、友人、同僚などと良好な関係を保っています。
子どもと良好な関係を築いている
子どもが離婚に反対していたような場合は、離婚によって子どもとの仲が悪くなってしまうことがあります。そうなると、自分にとっても子どもにとっても幸せな道とは言えません。
また、子どもと疎遠になってしまうと、病気などで困ったときに子どもを頼ることができません。
子どもと良好な関係を築けている方は、離婚後も充実した生活を送っているようです。
生きがいや目標がある
趣味や仕事などのような生きがいや目標を持っている方は、夫と離れたことによって生まれた自由な時間を楽しむことができる上に、社会的にも活躍のチャンスを掴むことができます。
離婚して良かったと思うことは?
夫と暮らすストレスから解放された
法務省の「協議離婚に関する実態調査」によると、離婚した女性のうち、別居時に強い解放感を感じた人は58.4%、多少感じた人も含めると8割以上にのぼります。また、安堵感を強く感じた人も49.3%いました。こうした結果から、多くの女性がストレスから解放されたと感じていることがわかります。
離婚理由で最も多いのは「性格の不一致」です。また、身体的・精神的な暴力に悩んだ末に離婚を選ぶ人も少なくありません。そのような相手と暮らし続けることは大きな負担だったことでしょう。
たとえ離婚して生活水準が下がっても、夫と離れて暮らせるなら構わないと考える人は多いです。なかには、知らず知らずのうちにストレスが身体的な異常として現れており、離婚後に体調が改善したという人もいます。
夫を気にせず趣味を楽しめるようになった
夫がいた時は趣味ができなかったけれど、離婚したことで夫を気にせずに趣味を楽しめるようになったという意見もあります。
お金も時間も自分の好きに使えるようになるのは、大きな魅力ですね。
自分のペースで生活できるようになった
夫の勤務時間や生活リズムに合わせて生活していた方は、自分だけの生活の自由さに驚くようです。
一緒に暮らしている間は、当たり前に相手のペースに合わせていたかもしれませんが、いざ離れてみるとそれが思っていた以上に負担だったと気づくのだそうです。
良い相手と再婚ができた
もちろん子どもの有無や自分の状況にもよりますが、離婚後は自由に恋愛ができるようになります。
2021年の人口動態調査によれば、結婚する夫婦のうち4組に1組は、夫婦のどちらかまたは両方が再婚です。事実婚を選ぶカップルも存在するため、実際はもっと多くの人が新しいパートナーを得ていると考えられます。
元夫よりも素敵な相手を見つけて、幸せを掴んでいる女性がたくさんいらっしゃいます。
義両親との関係から解放された
義両親との関係に悩んでいた人にとって、離婚は大きな解放につながることがあります。義実家への付き合いや同居、子育て方針をめぐる対立など、板挟みの苦しさから解放されるためです。
離婚後は、自分と子どもだけの生活になり、気持ちに余裕を持って過ごせるようになったという声も聞かれます。
離婚後に抱えがちな悩みごとは?
経済的に苦しい
法務省の「協議離婚に関する実態調査」 によると、離婚にあたって女性が最も悩んだことは「今後の生活費」で42.6%を占めています。次いで「今後の子育て」が22.0%、「今後の就労」が6.4%でした。
離婚後に経済的な不安を抱える女性は多く、金銭面を理由に離婚をためらう人も少なくありません。特に、離婚前に主婦だった人や、パート・アルバイトで働いていた人にとって、すぐに十分な収入を得るのは簡単ではないでしょう。
そのため、離婚前から仕事を探しておく、ある程度の貯金を用意しておくことが、離婚後の生活を安定させる鍵となります。
孤独を感じる
法務省の「協議離婚に関する実態調査」によると、離婚した女性のうち、新生活への不安を強く感じた人は42.1%、多少感じた人も含めると約8割にのぼります。新しい生活への期待がある一方で、経済面や孤独への不安を抱くのは自然なことです。
たとえつらい態度を取っていた相手でも、いざいなくなってしまうと家の中が静まり返って寂しく感じたり、やはりまだ愛情が残っていると気づいたりすることもあります。
特に、クリスマスやお正月などの行事の時期には、家族団らんの風景を見るのがつらいと感じる人もいるようです。
再婚が思い通りにいかない
再婚で幸せを掴む女性も多い一方で、再婚相手が見つからない、再婚しても上手くいかないという悩みを抱えている方も少なくありません。
とはいえ、結婚だけが女性の幸せではないということは、これを読んでいるあなたが一番よく理解しているのではないでしょうか。
子どもに迷惑を掛けている
子どもがまだ小さい時期に離婚すると、両親の愛情を十分に受けられず、寂しい思いをさせてしまうのではないかと心配になることがあります。住環境や生活リズムの変化も、子どもにとっては大きなストレスになりがちです。
一方、親の年齢が高くなってからの離婚では、今度は金銭面や生活面で子どもを頼らざるを得なくなる不安が生じることもあります。
ただし、もともと子どもが父親に強い愛着を持っていなかった場合や、子ども自身が両親の離婚を望んでいた場合には、影響は比較的小さいと考えられます。
法務省の「協議離婚に関する実態調査」によると、離婚した女性の64.7%が「子どもを守れた安心感」を感じた一方で、80.6%が「子どもへの申し訳なさ」を感じたと回答しています。
DVやモラハラのある環境から子どもを守れたという安心感と、生活環境を変えてしまったことへの罪悪感が同時に存在するのは、多くの女性に共通する複雑な心情といえるでしょう。
離婚後に幸せな人生を手に入れるための6つのポイント
1.納得できる条件で離婚する
離婚の条件には、財産分与や慰謝料、養育費などのお金の問題のほか、住まいをどうするかや親権をどちらが持つかといった点があります。
本来は、これらを十分に話し合い、納得したうえで離婚するのが理想です。しかし、早く離婚したい、話し合いがつらいといった理由から、十分に決めきらないまま離婚してしまう人もいます。
その結果、離婚後の生活が想像以上に厳しく、「もっと条件を詰めておけばよかった」と後悔することもあります。気持ちの面でも経済面でも余裕を失わないためには、弁護士や離婚調停を利用しながら、納得できる条件を整えることが大切です。
離婚を決めたら、切り出す前に一度、弁護士に相談することをおすすめします。離婚を持ちかけた後では、相手が財産を隠したり、条件面で強硬な態度を取ったりするおそれがあるためです。
事前に準備を整えてから話し合いに臨むことで、納得できる条件を得やすくなります。
弁護士への相談の具体的な流れや相談前に準備すべきことは、関連記事『離婚弁護士の相談の仕方は?依頼のタイミングはいつ?』をご覧ください。
2.周りに協力者を作る
病気やトラブルが起きたとき、また精神的な支えが必要になったときに備えて、あらかじめ頼れる人を見つけておくと安心です。実際に助けを求める場面がなくても、相談できる相手がいるだけで心に余裕が生まれます。
親族や友人、職場の同僚などに事情を伝え、協力をお願いしておくとよいでしょう。法務省の「協議離婚に関する実態調査」でも、離婚前に相談した相手として「自分の親族」が65.2%と最も多く、次いで「知人・隣人」が29.0%、「弁護士」が9.0%となっています。多くの人が身近な人を頼りつつ、必要に応じて専門家にも相談しています。
また、小さな子どもがいる場合は、急な用事に備えて預け先を確認しておくことも大切です。自治体によっては、ひとり親家庭向けに、ベビーシッターや一時預かり、ホームヘルパーなどの支援サービスを低料金で利用できる場合があります。これらは事前の手続きが必要なことが多いため、早めに調べておくと安心です。
離婚は精神的な負担が大きい出来事です。家族や友人だけでなく、必要に応じてカウンセラーや医療機関など、専門的な支援を利用することも検討するとよいでしょう。
3.離婚前から経済面と生活面の準備をしておく
離婚によって、収入が減ったり住まいを失ったりすることもあります。離婚後に前向きな生活を始めるには、事前の準備が欠かせません。
たとえば、貯金を増やす、仕事を探す、副業を始めるなど、離婚前からできる備えは多くあります。あわせて、慰謝料や財産分与として受け取れるお金についても、事前の準備や話し合い方によって結果が大きく変わります。
また、離婚後の住まい探しも早めに動くことが大切です。新たに家を借りる場合、探し始めてから入居まで1〜2か月ほどかかるのが一般的です。
離婚を決めてから実際に成立するまでには、少なくとも3~6か月ほどの準備期間を見ておくと安心です。その間に、貯金や仕事探し、住まいの確保、子どもの転校手続きなどを、無理のないペースで進めていきましょう。
4.趣味を楽しむ
打ち込める趣味を持っていると、生活にも張り合いが出るものです。仲間と切磋琢磨することで、自分自身の成長にも繋がります。
離婚前からの趣味に力を入れるのも良いですし、新しい趣味を探してみるのも良いですね。
5.コミュニティに属する
夫との繋がりがなくなると、誰とも話さない生活に陥る方もいらっしゃいますが、これはあまり健康的ではありません。
仕事や趣味、SNSなど、何かのコミュニティに属することも幸せな人生のポイントです。習い事やボランティアも良いでしょう。
自然と話し相手ができて孤独感を軽減できるだけでなく、新しいパートナーに出会うチャンスになるかもしれません。
6.再婚はしてもしなくても
再婚して幸せに過ごしているという方もたくさんいらっしゃいますが、再婚しなくても幸せという方ももちろんいらっしゃいます。
幸せな人生を手に入れるために大切なのは、再婚するかしないかというより、それを自分の意思で選ぶことなのではないでしょうか。
離婚後の幸せに関するよくある質問
Q.離婚すると本当に幸せになれる?
離婚をきっかけに、ストレスから解放され、自分らしい生活を取り戻して幸せを感じている女性は多くいます。ただし、経済面や孤独への不安を感じる人もいるため、離婚前にしっかり準備をしておくことが、離婚後の安心と前向きな生活につながります。
Q.離婚前にしておくべき準備は?
離婚前に最低限整えておきたいのは、貯金を用意すること、仕事探しや資格取得に取り組むこと、離婚後の住まいを確保すること、財産分与や慰謝料の見込みを把握すること、そして弁護士に相談することです。特に弁護士への相談は、離婚を切り出す前に行うことで、有利な条件を検討しやすくなります。
Q.離婚後に最も多い悩みは?
離婚後に最も多い悩みは経済面です。法務省の「協議離婚に関する実態調査」でも、「今後の生活費」が42.6%で最も多く、次いで「今後の子育て」が22.0%、「今後の就労」が6.4%となっています。離婚前から貯金や仕事の準備をしておくことで、こうした不安は大きく軽減できます。

高校卒業後、日米でのフリーター生活を経て、旧司法試験(旧61期)に合格し、アトム法律事務所を創業。全国15拠点を構えるアトム法律グループの代表弁護士として、刑事事件・交通事故・離婚・相続の解決に注力している。
一方で「岡野タケシ弁護士」としてSNSでのニュースや法律問題解説を弁護士視点で配信している(YouTubeチャンネル登録者176万人、TikTokフォロワー数69万人、Xフォロワー数24万人)。
保有資格
士業:弁護士(第二東京弁護士会所属:登録番号37890)、税理士、弁理士
学位:Master of Law(LL.M. Programs)修了
