「もう無理、限界!」夫婦関係に疲れて離婚したいと思ったあなたへ

「夫婦関係で疲れた。離婚したい」
「離婚したい。助けてほしい」
夫婦関係に疲れ、精神的に限界を迎えると「離婚したい」と思うのは自然なことです。
法務省の「協議離婚に関する調査」によると、調停などの裁判手続きを避け、当事者間の話し合い(協議離婚)を選んだ理由として「心労があって早く離婚したかった」「精神的・金銭的に大変だったから」という切実な声も寄せられています。疲れや限界から、一刻も早く関係を終わらせたいと考えるのは決して珍しいことではありません。
この記事では、夫婦関係に疲れたと感じる主な原因と、限界を感じたときの対処法を解説します。
「疲れた」と感じるケース
1人になれる時間がない
「疲れた」と感じるケースの一つとして、1人になれる時間がないことが挙げられます。
「たまには1人になりたい」と思ったとしても、夫婦でともに生活している以上、配偶者や子どもがいれば、1人になることが難しくストレスをためてしまいがちです。
自由に使えるお金が減った
結婚生活を送るうえで、自分の自由に使えるお金が減ってしまったという方は多いのではないでしょうか。
独身時代は自分で稼いだお金を使っていたとしても、結婚すれば家族のために使うことが多くなります。
また、結婚して専業主婦(夫)になったという方は、収入がなくなり、自由に使えるお金が一切なくなってしまったという方もいるでしょう。
自由に使えるお金がない状態が何年間も続いていれば、「もう限界だ」と考えるのも無理はありません。
価値観が合わない
結婚生活を続けるなかで、「相手の欠点が目につく」「価値観が合わない」と思うようになった方もいるでしょう。
価値観が合わなかったり、相手が欠点を直さなかったりしたまま結婚生活を続けると、ストレスを感じてしまうのも仕方はありません。
相手に興味がなくなった
結婚生活を続けていると、相手に興味がなくなってしまうのも珍しいことではありません。
相手への興味がなくなり、愛情も冷めてしまうと、結婚生活を続けていくのも嫌になり「疲れた」と感じることもあるでしょう。
会話がほとんどない
夫婦間でほとんど会話がないという場合も、「疲れた」と感じる原因といえます。
会話がないまま何年も同じ家で暮らしていると、「精神的に限界だ」と感じてしまう方も多いでしょう。
専業主婦(夫)で家にこもりっきり
独身のころ働いていた人が、結婚して専業主婦(夫)になると、家にこもりっきりになってしまい社会とのつながりが薄いと感じてしまうこともあると思います。
社会とのつながりが薄くなってしまうと、自分の社会での立ち位置や価値がわからなくなってしまい、ストレスを感じるのも当然といえるでしょう。
義家族との折り合いが悪い
夫婦生活を送るうえで、配偶者の家族との付き合いがストレスに感じる方もいるでしょう。
「嫁姑問題」や「相手家族が干渉してくる」といった問題が発生すると、結婚生活について疲れてしまうのも仕方ありません。
性的不調和(セックスレス)で不満
性的不調和で悩んでいるという方もいるでしょう。
性的不調和には、どちらかが一方的に性交渉を拒否しているいわゆるセックスレスの状態だけでなく、性交不能、あまりにも頻繁な性交渉の要求、異常性癖なども含まれています。
性生活はかなりデリケートな問題なので、相手とうまくコミュニケーションが取れず不満をため込んでしまうかもしれません。
離婚理由に関する性の不一致について詳しく解説した関連記事『性の不一致で離婚できる条件と慰謝料相場を弁護士が解説』をあわせてご覧ください。
子どもの教育方針の違い
子どもがいる場合は、教育方針について揉めることもあると思います。
「学校は公立か私立か」「のびのび育てるか習い事をさせるか」など、夫婦で意見が食い違い口論にまで発展するおそれがあります。
こういった事態に陥っていれば、結婚生活に嫌気がさすのも仕方はありません。
DVやモラハラがある
配偶者からDVやモラハラを受けている場合、肉体的にも精神的にも限界を迎えることは不思議ではありません。
法務省の「協議離婚に関する調査」では、DVから逃れるために養育費の取り決めを放棄せざるを得なかったケースも報告されています。
DVやモラハラがある場合、当事者間での交渉は危険を伴うため、第三者や専門機関を頼ることを内閣府は推奨しています。各都道府県の配偶者暴力相談支援センターやDV相談ナビ(#8008)に連絡してください。
「限界」と感じるときの対処法
お互いに不満を打ち明ける
夫婦生活でストレスが溜まって限界に達してしまい、「離婚したい。疲れた」と感じたときには、まず配偶者とコミュニケーションをとって不満を打ち明けるようにするのをおすすめします。
定期的にお互いの不満や正直な気持ちを話してみることで、ストレスの解消や精神的な負担の軽減につながるかもしれません。
1人の時間を意識して作る
ストレスをためてしまう前に、1人の時間を意識して作るようにしましょう。
自分の親に一旦子どもを見てもらったり、パートナーに相談してみたりして、1人の時間を確保するのをおすすめします。
もし自分の親やパートナーに頼むのが難しい場合は、カフェやジムなどに行ってリフレッシュするのもよいでしょう。
家事や育児を分担する
家事や育児について、どちらか一方に負担が偏らないよう、分担について話し合いましょう。
適切に調整しないと負担が一方に偏りやすいため、夫婦間でコミュニケーションをとることが重要です。
お金の使い方について話し合う
自分が使える自由なお金が減ってしまうと、ストレスを感じてしまいます。
夫婦でお金の使い方について話し合うことで、「独身のころと比べて、自由に使えるお金が少なくなった」という不満が少しでも解消される可能性があります。
一度実家に帰る
夫婦関係が冷え切ってしまい、どうしても結婚生活を続けることが難しいと思った場合には、一度実家に帰ってみることもおすすめします。
配偶者と物理的に距離をとることで、関係を修復できるのか、離婚の話を進めるのかといった、今後の見通しを立てることができるかもしれません。
主な離婚原因
一つひとつ「疲れた」と感じるケースが積み重なり、「もう無理だ。離婚したい」という結論に達してしまうこともあります。
以下は主な離婚原因です。
| 夫 (申立人総数15,396) | 妻 (申立人総数43,033) | |
|---|---|---|
| 1位 | 性格が合わない(9,233) | 性格が合わない(16,503) |
| 2位 | 精神的に虐待する(3,358) | 生活費を渡さない(12,461) |
| 3位 | 異性関係(1,820) | 精神的に虐待する(11,288) |
| 4位 | 浪費する(1,764) | 暴力を振るう(7,690) |
| 5位 | 家族親族と折り合いが悪い(1,699) | 異性関係(5,743) |
(注)申立ての動機は、申立人の言う動機のうち主なものを3個まで挙げる方法で調査重複集計
より詳しく離婚したほうがいい夫婦の特徴について知りたい方は、『離婚したほうがいい夫婦の特徴とは?離婚をすべきか判断するポイント』をご覧ください。
疲れないようにするためのポイント
日常的にコミュニケーションをとる
夫婦生活で疲れないようにするためにも、日常的にパートナーとコミュニケーションをとるようにしましょう。
日々のコミュニケーション不足が積み重なり、離婚の原因となることも多いです。
日ごろからパートナーと会話をしておくことで、疲れや不満をできるだけ小さくできる可能性があります。
お互いが1人になれる時間を作る
夫婦生活を続けていると、1人になる時間をとることができないこともしばしばです。
できるだけお互いが1人になれる時間を作ることで、リフレッシュすることができ、家族で過ごす時間も大切にできるようになるかもしれません。
思いやる気持ちが大事
結婚生活を続けていくうえでは、パートナーに対して思いやる気持ちを忘れないことが大切です。
相手にばかり期待することなく、思いやりの気持ちをもつことで、結婚生活を続けていくことができます。
離婚したい気持ちに関するよくある質問
Q. 疲れたから離婚したいというのは理由になる?
協議離婚であれば、双方が合意すれば理由を問わず離婚できます。相手が拒否する場合は、法定離婚原因(民法第770条)に該当する事情があるかどうかを弁護士に確認することを推奨します。
Q. もう無理と感じたら離婚すべき?
限界まで追い詰められている場合、無理に婚姻を継続する必要はありません。もっとも、離婚後の生活や子どもの養育に関する条件(親権・養育費・財産分与など)は、事前に整理しておくことが重要です。
Q. 夫婦関係に疲れた場合、離婚と別居どちらがいい?
別居は、離婚の前段階として関係を冷静に見直すための手段です。別居期間が長くなると、法定離婚事由である「婚姻を継続し難い重大な事由」を判断する要素の一つとなります。まずは弁護士に状況を伝え、適切な進め方を確認するとよいでしょう。
Q. 離婚したくて限界!助けてもらえる窓口は?
弁護士のほか、配偶者暴力相談支援センターや法テラスで相談できます。DVがある場合や費用に不安がある場合は、こうした窓口の利用も有効です。無料相談に対応している弁護士事務所も多くあります。
離婚したいと思ったら弁護士に相談を!
「いろいろ手は尽くしたけどもう無理。離婚したい」という方は、弁護士への相談をおすすめします。
弁護士に相談すれば、依頼主の代理人として相手方と交渉、調停や裁判を進めることができ、手間を省けるほか、精神的に安心できるというメリットがあります。
無料相談を受け付けている弁護士事務所もありますので、まずは弁護士に相談してみてはいかがでしょうか。

高校卒業後、日米でのフリーター生活を経て、旧司法試験(旧61期)に合格し、アトム法律事務所を創業。全国15拠点を構えるアトム法律グループの代表弁護士として、刑事事件・交通事故・離婚・相続の解決に注力している。
一方で「岡野タケシ弁護士」としてSNSでのニュースや法律問題解説を弁護士視点で配信している(YouTubeチャンネル登録者176万人、TikTokフォロワー数69万人、Xフォロワー数24万人)。
保有資格
士業:弁護士(第二東京弁護士会所属:登録番号37890)、税理士、弁理士
学位:Master of Law(LL.M. Programs)修了
