Interview

先輩スタッフインタビュー

案件管理部 Sさん

東京への再挑戦

二度目の上京で見つけた「惚れた」職場

案件管理部

Sさん

大学卒業後、カード会社で債権回収関連の業務を担当。
その後、学習塾講師を経てアトム法律税務グループへ入社。
静岡県出身。入社時33歳→現在37歳(在籍4年目)。

CAREER
  • 静岡県内の高校を卒業
  • 上京し、国立大学の法学部に進学
  • 大学卒業
    東京のカード会社に就職し、債権回収関連の業務を担当
  • 退職し、静岡に戻る
    学習塾講師として5~6年勤務
  • 2023年7月
    アトム法律税務グループに入社(案件管理部)

取材日:2026年6月16日

なぜアトムを選んだのですか?

決め手になったのは、実地試験で会った案件管理部の皆さんの雰囲気でした。

大学進学を機に一度上京し、卒業後は東京のカード会社に就職しました。しかし、体調を崩し、1年が経たないうちに退職して静岡の実家に戻りました。実家の周辺は働き口が少なく、地元から静岡市まで車で通勤する人もいるような地域です。当時は体調の関係で運転免許を取得できず、通勤が難しかったため、静岡市に移って仕事を探すことにしました。

静岡市では、学習塾の講師として5、6年間働きました。そこでの勤務を経て、改めて転職を考えるようになりました。大学では法学部に通い、最初に勤めたカード会社でも法務関係の部署に所属していたため、法律への関心はずっと持っていました。そのため、せっかく転職するなら、次は法律事務所系の仕事を探してみようと思ったんです。

転職活動では、勤務地に強いこだわりはありませんでした。静岡県は名古屋からも関東からも距離があり、私が探していた法律関係の求人も限られていました。名古屋や大阪も勤務地の候補に入れていましたが、静岡から新幹線で最も行きやすかったため、関東圏を第一候補にしていました。

そうして転職サイトで求人を探す中で、アトムを見つけました。実際に入社を決めたのは、実地試験で案件管理部のメンバーと一緒に仕事をしたときです。当時はまだ総務部という名前でしたが、案件管理部の皆さんの雰囲気がとてもよく、正直、先輩方の人柄に惚れてしまいました。特に印象に残ったのは、ITを専門とする方を紹介してもらったときです。理系出身の方が法律事務所で活躍している姿を見て、文系出身の私も憧れに近い気持ちを持ちました。また、アトムの労働条件にも安心感があり、それも入社を後押ししました。

入社してギャップを感じたことはありますか?

大きなギャップはありませんでした。

ただ、良い意味で予想と違ったのは、周りの皆さんが想像以上に助けてくれることです。正直、私は案件管理部の中ではミスをすることも多い方だと思います。それでも、間違いがあれば威圧的ではない言い方で指摘してくれますし、抜けているところがあればフォローしてくれます。業務が立て込んでいるときには、一部を引き受けてくれることもあります。

そして、私も経験を重ねるうちに、周りのメンバーや後輩を手助けする機会が増えました。今では、お互いの業務を補いながらチームで仕事を進めており、働きやすいと感じています。

また、こうした環境の中で、自分自身の変化も感じるようになりました。前職の学習塾では、子どもと1対1で接する個別指導が中心で、ほかの先生と協力して仕事を進める経験もほとんどありませんでした。そのため、社会人同士のコミュニケーションにもあまり自信がなく、入社当初は必要な業務連絡をきちんと取れるか不安でした。

しかし、案件管理部の皆さんと働くうちに、報告・連絡・相談が身についたと感じています。以前は、業務の合間に話しかけられるとうまく受け答えできず、言葉に詰まることもありました。今は、周りの皆さんが話を受け止めて返してくれることにも助けられ、会話のキャッチボールができるようになったと実感しています。

現在の仕事内容とやりがいを教えてください。

案件管理部では、各支部が受任した事件の管理と、売上・精算に関する書類のダブルチェックを担当しています。

相談予約部がお問合せを支部につなぎ、受任や初回接見に至った案件については、契約書や精算関連の書類が案件管理部に届きます。まず支部で書類を確認し、その後、案件管理部でも改めて確認します。この二段階のチェックが完了して、初めて手続きが先に進む体制です。

また、弁護活動の中で手数料や示談金、保釈金などの支払いが発生した場合は、その振込・振替手続きも案件管理部が行います。振込には支払いに必要な資金が確保されている必要があるため、依頼者からの入金も含め、すべての案件の入出金を記録・確認しています。そのため、銀行が動いている午後3時までに必要な振込手続きを終えられるよう、部内で声をかけ合っています。

私は名古屋支部を担当しており、届く書類の量は日によって異なります。ほとんど届かない日もあれば、精算書類などが10件以上届く日もあります。入社当初は確認する箇所が分からず、複雑な案件では1件のチェックに30分ほどかかっていました。しかし、今では10分以内、早いときにはさらに短い時間で確認できるようになりました。

さらに、お金や書類の管理だけでなく、長期間動きのない案件がないかを定期的に確認することも、案件管理部の仕事です。契約から一定期間、金銭の動きがない案件を見つけ、必要な対応が進んでいるかを確認します。

この確認には、必要な弁護活動が止まっている案件を見つける目的と、活動自体は終わっているものの、精算が済んでいない案件を見つける目的があります。案件がそのままになると、依頼者の不満につながり、場合によっては弁護士報酬の返金や懲戒請求に発展する可能性もあります。そうした事態を防ぐためにも、欠かせない確認だと考えています。

仕事の中で特に達成感を覚えるのは、担当している支部から、大きな事件が解決したという報告を直接受けたときです。また、すべての案件が取りこぼしなく進んでいることを確認できたときにも、安心とともに達成感があります。

案件管理部ならではの専門業務と、向いている人について教えてください。

案件管理部では、通常業務に加えて、メンバーがそれぞれ専門の業務を担当しています。

私が担当しているのは、弁護士が使用する業務用スマートフォンの契約管理とキッティングです。キッティングとは、スマートフォンを業務で使える状態に設定する作業を指します。この業務で大切にしているのは、スマートフォンのトラブルによって弁護活動を止めないことです。

また、業務用スマートフォンには多くの個人情報が入っているため、紛失や盗難が起きれば、依頼者や相談者の情報が流出するおそれもあります。当初は、紛失や盗難が起きたときに24時間対応できる体制が理想だと考えていました。しかし、案件管理部でこの業務を担当しているのは私一人です。また、開発部に協力をお願いしたとしても、勤務時間や人数の面から24時間対応は難しいという課題がありました。

そこで、開発部の皆さんと検討を重ね、弁護士自身が業務用スマートフォンを探せるよう、端末の機能を確認しながら、紛失時の対応フローとマニュアルを作成しました。すぐに完成したわけではなく、問題点の洗い出しと改善を繰り返し、案件管理部のメンバーや弁護士にも協力してもらいながら、何度もシミュレーションを行いました。最終的には相談予約部にも協力してもらい、弁護士が自力で見つけられなかった場合にもサポートできる体制を整えました。多くの部署や支部の協力によって完成したマニュアルです。

このほか、大阪支部の移転では、オフィスの仲介会社や内装・基礎工事を行う会社とのやり取りも担当しました。現在は名古屋支部の移転を控え、今後の支部づくりのフォーマットとなるよう、準備を進めています。これまで経験のない業務ですが、自分たちがつくった仕組みが、今後の支部づくりの基準になっていくことに、やりがいを感じています。

こうした経験から、案件管理部には、組織の内側に目を向け、部門や支部をまたぐやり取りを根気強く丁寧に続けられる人が合っていると思います。相談予約部の予約率や各支部の受任率のように、成果が数字で見えやすい仕事ではありません。それでも、すべての案件で弁護活動が滞りなく進むよう、日々の確認作業を続けています。

また、外から見て分かりやすい変化は少なくても、法律や技術は常に変わります。そのため、メンバーそれぞれが日々新しい知識を身につけています。目立つ成果よりも、組織が問題なく動く状態を支えることに達成感を持てる人には、合っている環境だと思います。

職場の人間関係やフォロー体制はどうですか?

案件管理部では、日々の情報共有を通じて、メンバー同士で業務をカバーしています。

まず、毎朝9時に簡単な朝礼を行い、当日のミーティングや来客の予定、翌日に休むメンバーなどを共有しています。そのほか、担当支部で起きているトラブルなど、部全体に影響する内容があれば、朝礼以外でも全員が揃っているタイミングで伝えています。

また、重要な情報は、口頭で伝えるだけでなく文字にも残しています。たとえば、入出金履歴に不明な入金があった場合はスプレッドシートに入力し、契約や精算で通常とは異なる対応が発生した場合は、社内の専用スレッドで共有しています。

こうした情報共有があるため、担当支部が異なっていても、必要に応じてほかのメンバーの業務を引き継ぐことができます。実際に、私が急な体調不良で休んだときには、担当支部との連絡や書類のチェックを、ほかのメンバーが引き受けてくれました。反対に、ほかのメンバーが休んだときには、私がその方の業務を行うこともあります。

さらに、書類のチェックでも、お互いに見落としを補っています。以前、私が書類の日付が1日違っていることを見落とした際は、ほかのメンバーが気づいてくれました。一方で、請求書の金額と支部からの報告金額が一致していないことに、私が気づいたこともあります。

加えて、分からないことがあれば、担当支部や先輩・後輩に関係なく相談できる環境です。このように、日頃から声をかけ合うことと、重要な情報を文字に残すことの両方を通じて、お互いの業務をフォローしています。

仕事終わりや休日はどのように過ごしていますか?

インドアな性格なので、読書や手芸、料理をして過ごすことが多いです。

小さいころから本を読むことが好きで、実家にもたくさんの本がありました。小説を読むことが多く、早いときは1日1冊、のんびり読むときは1か月に1冊ほどのペースで読んでいます。

また、父はITが趣味で、自分でパソコンを組み立てるような人だったため、家にはIT関連の本がありました。中学生のころには、父が仕事で、会社のWebサイトを作ることになり、部屋にHTMLの本が置かれていたんです。私もその本を読みながら、HTMLを一から入力してWebサイトを作ったことがあります。こうした実家の環境が、現在、業務用スマートフォンの管理を担当していることにも影響しているのかもしれません。

また、仕事終わりや休日には、美術館や博物館へ足を運ぶこともあります。都内には夜まで開館している場所もあるので、金曜日の仕事帰りに立ち寄ったり、土日に出かけたりしています。

一番のおすすめは、東京国立博物館です。展示替えが多いうえ、敷地内にはいくつもの建物があり、外から眺めるだけでも楽しめます。実家の周辺には美術館や博物館がほとんどなかったため、東京に出てから気軽に行けるようになったことが、単純にうれしいです。基本的には1人でじっくり見て回るのが好きで、広い美術館なら1日中過ごせます。

今後の目標を教えてください。

今後は、業務用スマートフォンの管理に役立つ、情報セキュリティの知識を深めたいと考えています。

スマートフォンの管理業務では多くの個人情報を扱うため、以前、個人情報保護士の資格を取得しました。ただ、実際に勉強してみると法律に関する内容が中心で、IT分野はそれほど専門的ではないと感じました。そこで、次は情報セキュリティに関する資格を目指したいと思っています。

まずは「情報・サイバーセキュリティ初級認定試験」に挑戦し、最終的には「情報・サイバーセキュリティ管理士認定試験」の取得を目指す予定です。まだ具体的な時期は決めていませんが、将来的に取り組みたいと考えています。

※いずれの資格も、2026年2月に現在の名称へ変更された。

資格に合格できるかどうかに関係なく、勉強した知識は自分のものになると思っています。すぐに仕事で使う機会がなくても、物事を考える土台になったり、思いがけない場面で役立ったりすることがあります。そのため、たとえ合格できなかったとしても、学ぶこと自体は無駄にならないと考えています。

アトムに入ることを迷っている人にメッセージはありますか?

迷っているなら、まずは挑戦してみてほしいです。

応募しなければ、アトムに関わる機会がないため、実際にどのような職場なのかも分かりません。面接の中で面接官とやり取りをすることで、自分に合う雰囲気かどうかを確認できます。さらに実地試験まで進めば、現場の雰囲気や実際の仕事内容を自分の目で見て、そこで働いていけそうかを判断できます。

実際に触れてみなければ分からないことが多いので、ためらっているくらいなら、一歩踏み出してみるのがいいと思います。

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