先輩スタッフインタビュー
上京1年9ヶ月で指導役へ
不安を抱えて福岡を出た私が手に入れたもの
相談予約営業部 指導役
Tさん
大学卒業後、裁判所事務官・法務教官の試験を経てアトム法律税務グループに入社。
相談予約営業部での実績を積み、新宿オフィスにてパラリーガルを約8ヶ月経験。
現在は永田町オフィスに戻り指導役を務める。
福岡県出身。入社時23歳→現在25歳(在籍2年目)。
- 福岡県の中高一貫の進学校を卒業
- 法学部に進学
在学中は大手系列の塾で講師として、約3年間アルバイト勤務 - 大学卒業
裁判所事務官・法務教官の採用試験を受験しながら就職活動 - 2024年9月
アトム法律税務グループに入社(相談予約営業部) - 2025年8月
パラリーガルとして現場経験を積む - 2026年4月
相談予約営業部に復帰 - 2026年6月
指導役に昇進
取材日:2026年6月9日
なぜアトムを選んだのですか?
法律に携わりながら、東京で働ける仕事を探した結果がアトムでした。
法律への関心は小学生のころからで、弁護士になるための本を読んでいたくらいです。ただ、加害者にも被害者にも等しく関わる中立的な立場の方が自分には合っていると思っていたので、裁判所事務官を目指していました。法学部に進み、卒業後も2年続けて試験を受けましたが、合格できませんでした。司法試験は受験科目のハードルが高くて、そちらも断念しました。
次に目を向けたのが法務教官です。少年鑑別所で少年たちと直接関わる仕事で、内容にはかなり惹かれていたんです。ただ鑑別所って郊外の閉鎖的な環境になりがちで、せっかく東京に出るのにそれでは意味がないと思いましたし、親の心配もあって断念しました。そこで就職エージェントに相談したところ「法律事務所でいいんじゃないか」という話になり、アトムを調べ始めました。
同時期に塾系の選考も受けていました。大学時代に大手系列の塾で講師のアルバイトをしていたので、教育の仕事も候補に入れていたんです。ただ面接で「即採用でもいいですよ」と言われて、逆に心配になってしまって。それだけ人が足りていないということだと思うと、入った後のことを考えると踏み切れませんでした。
条件面も選ぶ上で大きかったです。法律関係の新卒採用はそもそも少なく、パラリーガルの求人は経験者前提のところが多い。その中でアトムは初任給30万円(当時)と水準が高かった。引越し手当や家賃補助もあって、上京するうえでの経済的な不安も想定より少なかったです。
ただ、すんなり入社を決めたわけではありません。アトムは刑事事件では加害者側、交通事故では被害者側を扱います。中立に近い立場がいいと思っていたので、最初は迷いました。でも、弁護士という仕事を役割として考え直してみると、加害者側の弁護士も被害者側の弁護士も、それぞれの立場で役割を果たしているということに気づきました。法律に携わるという意味では同じだと思えて、迷いがなくなりました。
入社を決めたきっかけは体験入社で、周囲の人の温かさが決め手でした。福岡から上京して参加しましたが、交通費は全額、宿泊費は1万円まで支給してくれて、近くのアパホテルに1泊して2日間働き、終わった日の18時40分の新幹線で帰りました。
そもそも東京に出ようと思った理由は何ですか?
一人で生計を立てて自立したかったというのが、一番大きな理由です。
中高一貫校で6年間ほぼ同じ環境で過ごして、大学も実家から通い続けました。自分でも保守的な方だと思っていて、このまま福岡で就職したら、誰かに頼りながらずっとそのままになってしまうという感覚がありました。一人で家賃を払って、自分で判断して動いて、そういう経験を早いうちに積みたかったんです。
大学のときも一度、福岡を出ようとしたことがあって、第1志望を大阪の大学にしていたんですが落ちてしまいました。それで福岡に残ることになって。就職のタイミングで「また大阪を目指すか」とも考えたんですが、同じことをもう一度やるのも時間がもったいないと思って、だったら最初から東京に行こうと決めました。
もう一つ、東京に出たかった理由がありました。漫画を描くのが好きで、関東で開催されるイベントにサークルとして参加していたんですが、福岡からだと宿代も交通費もかかるし、大学生の身では頻繁に行き来できなくて。仲のいい友人が関東に多いのに、イベントのときにしか会えないのがずっともどかしかったです。
実際に来てみると、中高の友人も半数近くがすでに東京に出ていて、福岡にいた時より遊ぶ友達が増えました。上京してすぐ、ずっと行きたかった「行方不明展」という展示を観に行きました。福岡にいたら来られなかった規模の展示で、東京に来たんだなと実感した瞬間でした。
入社前に不安はありましたか?
体験入社で周囲の人が優しすぎたので、入社したら急に厳しくなるパターンかなとは思っていました。
体験入社って会社の良い面を見せる場でもあると思っているので、実態は残業だらけなんじゃないかと。地元の友人にも「体験入社は優しくても入ったら大変だよ」とよく言われていたので、かなりドキドキしながら初日を迎えました。
でも実際は、みんな決まった時間にちゃんと帰るんです。ちゃんと予定通りに帰れることは、入社して一番ホッとしたところでした。実はそう感じた理由があって、大学時代に大手系列の塾で講師のアルバイトをしていたんですが、授業が終わった後に生徒のカルテを書いて、次の日の授業準備をして、小テストを作ったりして、日付をまたぐのが普通でした。アルバイトでそこまでやるのかとは思いましたが、塾ってそういう構造になっていて。その経験があったので、予定通りに帰れる環境のありがたさは人一倍感じていました。
仕事面での不安はそこで解消されましたが、1人暮らしへの不安もありました。ただこちらも、最初の1週間だけでした。母親が福岡から引越しを手伝いに来てくれて、見送った翌朝は少し寂しかったです。でも好きな時間にご飯を食べてお風呂に入れる自由さにすぐ慣れ、「1人暮らし最高」ってなりました(笑)
現在の仕事内容を教えてください。
相談予約営業部では、刑事事件や交通事故に関するお問合せの一次受付を担当しています。
弁護士が対応できる案件かを確認し、来所予約につなげるのが主な役割です。
評価の指標になっているのが「予約率」です。これは対象の入電のうち、実際に弁護士相談の予約につながった割合のことです。この数字を上げながら日々の対応を積み重ねていく中で、体験入社者や新入社員の指導といった役割を任されていきます。
相談予約営業部のポジションは、メンバー、指導役、班長、マネージャーという順番で成り立っています。現在は指導役として、班長のもとで体験入社者や新入社員の指導を担当しています。入社から約1年9ヶ月でこのポジションまで来られたのは、自分でも想像より早かったです。次は班長として、自分で裁量を持って動ける立場を目指しています。
電話対応で難しいのはどのような点ですか?
相手が何を伝えたいのかを正確に引き出すことが、一番難しいし大事なところだと思っています。
法律の相談って、言いにくいことや話したくないことがある中で電話してきている方が多いんです。例えば刑事事件の中でも、交通事故を起こしてしまった方と、性犯罪関係の方では、言いにくさの種類が全然違います。「どうされましたか」とオープンに聞くと答えづらい方もいるので、「〇〇のようなケースが多いんですが、違いますか」と先回りして声をかけるとか、状況に応じて話しやすい流れを作っていきます。
難しいのは、件数よりも会話の質の部分です。短い電話の中で相手の状況を正確に把握して、来所につながる会話ができるかどうか。例えば同じ状況でも、相手の話し方や言葉の詰まり方で、何を一番不安に思っているのかが違ってくるので、そこを読みながら言葉を選んでいます。週ごとに予約率として数字が出るので、何が足りなかったのかは毎週自分で確認できます。こういった対応は最初から自分でできたわけではなく、班長からのフィードバックを受けながら積み重ねる中で少しずつ身についていきました。
相談予約営業部以外の業務も経験しましたか?
2025年8月から約8ヶ月、新宿オフィスでパラリーガルの業務を担当しました。
パラリーガルは弁護士のサポートとして、受任した案件の手続きや書類整理、依頼者との連絡対応などを担う役割です。
法学部出身で法律が好きだったので、案件に直接関わる実務は純粋に楽しかったです。事件記録を読むのが好きで、特に交通事故の案件をたくさん担当しました。
ただ、最初は量の多さに圧倒されました。特に、交通事故は動きが多くて、示談交渉の期限や書類の提出タイミングを複数案件で同時に管理しないといけない。一つ対応が遅れると依頼者に迷惑がかかることもあるので、常に60〜70件の進捗を頭に入れながら動く状態が続きました。
相談予約営業部との違いも大きかったです。こちらは1本の電話の中で完結する短期戦なのに対して、パラリーガルは複数の案件を長期的に見ながら進めていく感覚が必要で。その場での対応より、全体のスケジュールを俯瞰する視点がとにかく大事でした。
一番厳しかったのは、業務の中で大きめのミスをしたことです。案件の量が多い中で確認が漏れてしまったことがあって、かなり落ち込みました。一瞬、福岡に帰ろうかと本気で思いました。
ただ、支部長弁護士や上司から「あなたのせいじゃなくて、ダブルチェックの仕組みになっていなかったことが問題だ」と言ってもらって、問題の処理自体も助けてもらいました。そのサポートがあって冷静に考えられるようになり、「自分が投げだしたら事件処理が別の誰かの負担になってしまう」「ここは踏ん張るべきだ」という考えになり、乗り切ることができました。
また上司の方々が、時間になったら「時間なので帰りましょう」と声をかけてくれる環境も、精神的には支えになっていました
注:都道府県をまたぐ転勤はありません。
入社後に想定と違ったことはありましたか?
環境の変化のスピードが、想像以上に早かったことです。
取り扱う分野が変わったり、AIを使った新しい取り組みが始まったりと、状況が頻繁に動きます。対応していくのが大変な部分もありますが、裏を返せばそれだけ早く裁量を持たせてもらえるということでもあって。入社から4~5ヶ月で体験入社者の担当を任され、約1年9ヶ月で指導役になりました。
どんな人が向いていると思いますか?
自分の時間を大事にしたい人には合っていると思います。
予定外の残業がないので、退勤後の時間を自分のために使えます。全員で一緒に退勤して飲みに行くような文化でもないので、自分のペースで動きたい人にとっては過ごしやすい環境です。
一方で、環境の変化が厳しいと感じる人には向かないかもしれません。仕事の状況が頻繁に変わる中で、会社や上司が示した優先順位の基準に沿いながら、自分で判断して動いていきます。
職場での人間関係はどうですか?
同じ時期に入社した方とよく話していて、仕事終わりにご飯を食べに行くこともあります。
夜勤アルバイトの方とはプライベートでも共通の趣味があって、一緒に出かけることもあります。シフト制で、早番は7時45分出社・18時退社、遅番は11時45分出社・22時退社です。プライベートの友人と休みが合いにくいことはありますが、その分自分のペースで予定を入れられるので、趣味の時間はちゃんと確保できています。
注:シフトは固定残業ありの場合。
今後の目標を教えてください。
仕事面では、まず班長になることです。
今は指導役として班長のもとで動いていますが、自分で裁量を持って判断できる立場になりたいと思っています。
プライベートでは、漫画を描く時間をもっと作りたいです。東京に来た理由の一つがそこでもあったので、仕事が安定してきた今、そちらにも時間をちゃんと使っていきたいと思っています。