会社を作って売りたい!ベンチャー起業でイグジットを成功させるために
会社を起業して、企業価値を高めてから売却することをイグジット(EXIT)といいます。
イグジットには、M&A・会社売却やIPOなどの種類があります。
この記事では、会社を作って高額で売却する方法や、注意点などを解説します。
会社を作って高額で売却する方法
近年、会社員として勤めるのではなく、起業して経営者になる人々が増えています。中には、立ち上げた会社が軌道に乗ったタイミングで売却し、高額な売却益の獲得を目指している方もいます。
ここでは、起業して高額で会社売却する方法について、M&AとIPOという2つの主要な方法をご紹介します。
M&Aで売却
M&Aとは、企業同士が合併や買収を行うことです。
M&Aで会社を売却する場合、買収企業から現金や株式などの対価を受け取ることができます。
M&Aのメリットは、短期間で高額な売却益を得られる可能性があることです。一方で、買収企業はなるべく価格を抑えて買収してこようとするため、必ずしも希望通りの条件で売却できるとは限りません。
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IPOで上場
IPOとは「Initial Public Offering」の略で、「新規公開株式」のことです。株式を証券取引所に新たに上場すると、投資家に株式を売却し、資金を調達することができます。
特定数の株式は、自分で保有したままにすることもできます。
IPOのメリットは、事業の成長資金を調達できるだけでなく、信用性が高まることで、企業価値を高められることです。
なお、IPOを成功させるためには、上場審査基準を満たさなければなりません。他にも、上場後の情報開示義務など、企業運営に負担が生じる可能性があります。
会社を作って高く売るためのポイント
経営基盤
高収益の事業は、企業価値を高める重要な要素です。起業したら、安定した収益源を確保し、利益率を向上させましょう。
経営者のビジョン、戦略、実行力も、買い手側にとって重要な判断材料となります。明確なビジョンを掲げ、優れたリーダーシップを発揮して経営してきた事実があれば、企業価値は高くなるでしょう。
また、透明性の高い財務諸表と健全な財務体質は、投資家や買収企業の信頼を得るために不可欠です。適切な会計処理を行い、資金繰りを管理することで、財務体質を改善しましょう。
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取引先や役員・従業員
安定した顧客基盤を持っていて、取引先と良好な関係であれば、買い手側は事業の継続性と成長性を高く評価します。顧客満足度向上や長期的な取引関係構築に努めましょう。
また、社内に在籍している優秀な人材も、事業の成長と価値向上を支える重要な要素です。人材育成や評価制度の構築、魅力的な労働環境の実現などを通じて、優秀な人材を引き留めましょう。
売却のタイミング
M&A市場や業界の動向を把握し、会社価値が高く評価されるタイミングで売却することが重要です。成長期や好景気の時期は、売却価格が高くなる可能性があります。
自社の事業が成長軌道に乗っているタイミングで売却することで、良い評価を得られる可能性は高くなります。しかし、事業の成長率が緩やかになっている段階でも、イグジットを実現させている経営者は多くいます。
買い手探しや売却のタイミングで迷ったら、M&A仲介会社などの専門家に相談しましょう。
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会社を作って売りたければ専門家に相談を
会社を作って高額で売却するためには、専門家のサポートを受けることが重要です。
M&Aアドバイザリーや税理士などの専門家は、売却方法の選択、バイヤーの選定、デューデリジェンス、契約締結、税務処理など、様々な面でサポートを提供してくれるでしょう。
会社を作って高額で売却することは、経済的な自由を手に入れるための有効な手段です。
M&AとIPOという2つの主要な方法を理解し、それぞれのメリットとデメリットを比較検討することが重要です。
また、売却手続きや税金対策など、事前に準備しておくべき事項も理解しておきましょう。会社を作って売りたければ、専門家に相談することをおすすめします。