
アトム法律税務グループ(所在地:東京都千代田区、代表:岡野武志)は、2026年6月19日、入所2か月を迎えた新人弁護士7名を対象に、AIツールを活用した実務研修を実施いたしました。
本研修は、社内のルーティンワークを効率化し、メンバー一人ひとりが既存のAIツールを自律的に使いこなせる「AIリテラシー」を身につけるとともに、AIを利用する際に気をつけるべきセキュリティの視点について解説する内容となっています。
背景:個人のAIリテラシー向上とリスク管理の徹底
生成AIのビジネス活用が急速に進む中、「ツールを導入したものの、現場で使いこなせていない」という課題を抱える企業は少なくありません。
AIを真に定着させるためには、日々の業務でツールに触れるメンバー一人ひとりのリテラシーが土台となります。同時に、AIへの不用意な情報入力による漏洩など、セキュリティ面での厳格な意識も欠かせません。
当グループでは、単にツールを導入して終わるのではなく、メンバー自身が「リスクを正しく理解した上で、AIを自分専用の道具として安全に使いこなせる状態」を作ることこそが、組織全体の生産性向上に直結すると考えています。
こうした背景から、次世代を担う新人弁護士を対象に本研修を実施いたしました。
当日の内容:AIの機能を「作業部屋」と「秘書」に見立てた活用法
研修では代表弁護士の岡野武志らが、AIの活用法についてたとえ話を交えながら共有しました。
AIツールの「プロジェクト」と「スキル」という2つの機能に焦点を当てて解説しました。
※本研修および日常的な活用は、事件記録や依頼者の機密情報を含まない社内の一般事務作業を対象としており、依頼者の情報保護には十分配慮しています。
・プロジェクト機能は「AI専用の作業部屋」
プロジェクト機能では、一度「作業の手順」や「参考資料」を読み込ませておけば、そのチャットルーム内ではずっと同じ設定が引き継がれます。使い方は大きく分けて、成果物を作る「生成系」、タスクをまとめる「進捗管理系」、記録を蓄積する「ログ系」の3種類です。
【活用例1:生成系】
あらかじめ登録したルールや用語集に沿って、文章を生成する。
【活用例2:進捗管理系】
複数人での旅行調整(宿・交通・レストランなど)の段取りを、1つのプロジェクト内で一括管理する。
【活用例3:ログ系】
毎朝の会議記録を日々蓄積しておき、月末にスムーズな振り返りができるようにする。
・スキル機能は「いつも横にいる頼れる秘書」
スキル機能とは、どのチャットを開いていても、特定の条件が揃えば自動的にサポートしてくれる機能です。日々のちょっとした雑務の一部をAIに補助的に任せることで、個人の作業効率化に役立てています。
【活用例1】
社内向けの文章で敬語が強すぎる場合に、簡素で分かりやすい日本語にサッと直す。
【活用例2】
バラバラになりがちなPDFを、いつも決まった体裁に自動で整える。

今後の展望:学び続ける文化でAIリテラシーの向上へ
AIを効果的かつ責任を持って使いこなすためには、組織全体で継続的に学び続ける文化の醸成が不可欠です。
トップダウンでただツールを提供するのではなく、一人ひとりの「リスクを理解し、自走できるリテラシー」を育むことこそが、組織全体の生産性を高める基盤になると考えています。
アトム法律税務グループは今後も、メンバー全員が自らの頭で考え、AIを安全に使いこなせる状態を目指して、こうした学びの機会を継続してまいります。
