Interview

先輩弁護士インタビュー

田中 大樹

入所10ヶ月で約175件を経験

圧倒的な場数で築く、戦う土台

大阪支部 アソシエイト弁護士

田中 大樹

2025年4月 アトム法律事務所に入所(在籍10ヶ月目)
弁護士1年目から、刑事・交通事故分野で最前線に立つ。
77期。現在30歳。

CAREER
  • 北千里高校卒業
    在学中はサッカーに打ち込む。
  • 龍谷大学卒業
  • 関西大学法科大学院修了
  • 福岡にて司法修習を経験
  • アトム法律事務所に入所

取材日:取材日:2026年1月21日時点

どのような案件を担当していますか?

入所から10ヶ月で、交通事故を約120件、刑事事件を約55件受任しました。

現在進行中の案件は、交通事故が70件、刑事事件が20件という状況です。週に1件程度のペースで刑事の新件が入ってきており、交通事故も継続的に受任しています。

交通事故については、専門性が非常に高く難しい分野だと実感しています。一方で、大量の案件をこなしていく中で、技術が着実に向上していることを感じています。経験を積むことでしか戦えない分野だと考えていますので、この10ヶ月間で多くの案件に取り組めたことは、弁護士としての基礎を築く上で非常に有意義でした。

刑事事件では、特に印象に残っている案件が二つあります。

一つは、私が弁護士人生で初めて判決まで弁護活動を行った案件です。認知症気味の方が被告人で、その娘様が相談者でした。公判の尋問で、事前に打ち合わせをしていても、そのとおりに供述してくれるのかどうか予測がつかない状況だったため、しっかりと準備を行い、何回も接見に通いました。接見を重ねることで被告人も私のことを覚えてくださるようになり、大事なポイントは忘れないように密にコミュニケーションを取りながら進めました。また、ご家族の協力も得ながら仕事を進め、結果的に執行猶予となりました。依頼者の人生に深く関わる責任の重い仕事であると、この経験を通じて強く実感しました。

もう一つは、結果が読めない中で挑戦し、釈放を勝ち取った案件です。道路の電力ケーブルを各地で繰り返し盗んだ窃盗団の事件で、被疑者(被告人)は共謀共同正犯の指示役とされ、その奥様が相談者でした。余罪が複数あり、共犯事件でもあったため、釈放は難しい状況でした。

特に印象に残っているのは、身体拘束に関する弁護活動です。1件目の窃盗では、被疑者段階で準抗告が全く通らず、起訴後に保釈請求をするか非常に悩みました。検察官から、2件目の窃盗で再逮捕予定だと聞かされていたためです。通常、このような場合は、保釈が認められてもすぐ再逮捕され、結局釈放されないため、保釈請求自体を見送ることが多いと思います。

しかし本件では、起訴分も追起訴予定分も、被害会社が同じ会社でした。形式上は別事件でも、実質的には同じ被害会社に対する一連の窃盗です。そこで、1件目で裁判官が罪証隠滅のおそれなしとして保釈を認めれば、余罪の勾留決定に対する準抗告でも、その判断が尊重されるのではないかと考えました。

2件目の準抗告申立書では、「既に保釈が認められている以上、逃亡や罪証隠滅のおそれはない」と主張しました。電話面談でも、保釈金を納付していることを踏まえ、逃亡・罪証隠滅のおそれがないことを詳細に説明しました。その結果、準抗告が認められ、釈放に至りました。

ご家族はほぼ釈放を諦めていましたが、決定時には涙を流して感謝してくださりました。弁護士としての戦略と粘り強さの重要性を強く実感した、非常に印象深い事件です。

プライベートな時間は確保できますか?

週に2〜3日は19時半頃に退勤できており、プライベートな時間は十分に確保できています。

私が住んでいるところは、事務所まで自転車で10分という立地です。朝は8時頃に起きて、法律相談が入るかどうかを確認します。相談が入りそうな日は9時に間に合うように出勤し、入りそうにない日は9時半頃に出勤することもあります。朝礼については、クレドやスピーチなど出席義務がある事項がある日は出席していますが、そうでない日はゆっくり出勤したいため、朝礼には参加していません。

1日の流れとしては、午前中は交通事故の案件を中心に保険会社と連絡を取り、11時半頃にランチに出かけます。午後は相談対応や起案を行い、20時に相談がなければ19時半頃には退勤することが多いです。相談の頻度にもよりますが、週に2〜3日は19時半頃に事務所を出られています。

現在、身柄事件は2件抱えており、捜査中の身柄が1件、公判に移った身柄が1件という状況です。実質的に接見に頻繁に行く必要があるのは捜査中の1件のみですので、接見対応も無理なくこなせています。

実は以前は、休日にも出勤し、自主的に無理をするタイプでした。しかし、その結果体調を崩して倒れてしまったため、現在は余裕を持った働き方を意識するようにしています。こうした経験から、無理のないペースで仕事に取り組むことの重要性を実感しています。

入所前と入所後で、イメージの「ギャップ」はありましたか?

刑事事件の依頼者について抱いていたイメージと、実際の依頼者像には大きなギャップがありました。

入所前は、刑事事件の被疑者は変わった人が多いのではないかと思っていました。この点は、コミュニケーションをどのようにとっていくのかという点で心配ではありました。しかし、実際に法律相談を担当してみると、相談者は、道ですれ違うような一般の方と変わらないケースがほとんどでした。「必ずしも、特殊な人が事件を起こすというわけではないんだな」という印象で、想像していたよりも依頼者とのコミュニケーションに心理的なハードルは感じませんでした。

また、アトムは個人の売上の15%が収入になるという制度です。先輩弁護士は、1億円近くを安定して売り上げているため、収入は安定している印象でしたが、入所前は「先輩方が売り上げているような金額を、自分も達成できるのか」という不安がありました。先輩は優秀な方ばかりなので、自分が能力として劣っているのではないかと自分を疑っていました。しかし、特に突出した能力のない自分でも、結果として、半期で4,800万円を売り上げることができました。この経験から、「この環境でちゃんと頑張れば、これくらいの売上は達成できるのだろう」と実感しました。お金は私にとって大事なテーマだったので、この点で不安が解消されたことは大きな安心材料となりました。

一方で、案件管理については想像以上に大変でした。特に交通事故案件を大量に受任したため、誰がどんな状態かを常に把握することが難しくなってきました。これが弁護士1年目で一番苦労した点です。現在は、私の案件管理に対する課題感を補助するため、支部長が事件管理表を作成し、ミーティングも多めに設定してくれています。こうしたサポートのおかげで、徐々に改善できていると感じています。

入所時には、大久保先生が兄弁として指導担当についてくれました。事案処理の見通し、法律の議論、社会的なマナーや、人間関係におけるうまい立ち回り方等、様々な事項について教えてくれました。大久保先生は弁護士としての期は上ですが、同い年ということもあり、遠慮なく質問できる方だったので、右も左も分からない状態から相談しながら進めることができました。

どんな人がアトムで活躍できますか?

体育会系でコミュニケーション能力がある人だと考えています。

黙々と作業をするタイプよりは、ある程度喋れる人の方が向いていると思います。アトムの業務は街弁業務が中心で、書面だけで解決する問題ではなく、「人対人」の仕事です。そのため、積極的に人と関わっていけるコミュニケーション能力は非常に重要です。

アトムの良さは、特定の分野で件数を積み重ね専門性を高められる点にあります。個人事務所では、本当に様々な案件が360度からやってくるため大変です。10種類のものを少しずつ触って、その1種類目のものが次いつ来るかわからないという状況では、吸収が悪くなってしまうと考えています。私がアトムを選んだ理由は、刑事事件と交通事故という特定の分野の事件における経験値を増やして、弁護士としての土台を作り、その後少しずつ違う分野に手を広げていくという成長プロセスを描いていたからです。アトムでは、それが実現できる環境だと実感しています。

また、「こうやらないとダメ」というマニュアルに縛られることもありません。例えば刑事事件で依頼者から「こういう風に事案処理をしてください」と要望された時に、ある程度柔軟に対応できています。マニュアルと違うから対応できないということはなく、依頼者一人一人に真摯に向き合える環境です。

プライベートの過ごし方について教えてください。

友人と飲みに行くなど、リフレッシュする時間を大切にしています。

帰宅後は、日によって友人とお酒を飲みに行くこともあり、仕事を離れた時間を楽しんでいます。

修習同期と会った時には、アトムの働き方について話すこともあります。修習同期で、いわゆる古き良き個人事務所に行った友人もいますが、私よりも忙しい1日のスケジュールで報酬も十分にもらうことが出来ていないといったような方もいます。

事件処理における自由度の高さと業務量に対する報酬の高さは、他の事務所と比較しても際立っていると感じており、しっかりとした対価をもらいながらプライベートも充実させられる環境は、アトムの大きな魅力だと実感しています。

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©アトム法律情報株式会社 代表 岡野武志

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