Interview

先輩弁護士インタビュー

庄司 友哉

500件以上の刑事弁護で知った

アトムの示談への粘り強さ

名古屋支部 アソシエイト弁護士

庄司 友哉

2016年1月 アトム法律事務所に入所(在籍10年目)
刑事・交通事故分野を中心に、10年間で刑事事件500件以上を担当。
68期。弁護士登録10年目。現在37歳。

CAREER
  • 名古屋大学法学部卒業
  • 名古屋大学法科大学院修了
  • アトム法律事務所に入所

取材日:取材日:2026年1月22日時点

どのような案件を担当していますか?

入所から10年間で、刑事事件を500件以上、交通事故はそれ以上担当してきました。

現在の手持ちは刑事事件が30件、交通事故が50件の計70〜80件です。刑事事件については月に3〜4件のペースで受任しており、年間50件程度を担当しています。現在は身体拘束事件が0件という状況ですが、これは保釈が認められたためです。時期によっては2〜3件の身体拘束事件が急に入ることもあり、その際は夕方18時に接見に行くようにしています。

刑事事件の業務は示談活動が中心です。無罪弁論も5〜10件ほど経験しており、すべて証人尋問を行いました。ただ残念ながら無罪判決を獲得することはできていません。捜査段階での活動のみで終結する事件が多くの割合を占めるため、どちらかというと公判よりも捜査弁護の方が数をこなしてきたと思います。

失敗談となりますが、特に印象に残っているのは不同意性交事件です。依頼者の男性が同僚の女性と帰りがけにバーに行き、その後キスをしてホテルに入ったという流れでした。防犯カメラには手を繋いでホテルに入る様子や笑い合っている様子が映っていましたが、暴行脅迫と「突然ホテルに連れ込むことで恐怖・驚愕させて抵抗困難な状態にさせた」という6号要件で起訴されました。裁判所は「被害者の方が虚偽の供述をする動機がない以上は信用できる」という前提に立ち、「映像で笑っていても内心まではわからないから映像は重視しない。」として有罪としました。懲役5年の判決で、最高裁まで争いましたが結果は変わりませんでした。依頼者は最後まで本当に辛そうで、法の理不尽さ、自分の力不足を改めて実感させられた事件でした。これは、今でも苦い記憶として残り続けています。

交通事故については、大多数が軽傷案件で示談交渉のみで終了します。電話だけで事務所内で完結することがほとんどで、書類が届いたら損害額を計算して請求を送るというルーティンです。ただし、保険会社との金額の差が埋まらず、訴訟提起した方が依頼者にとって有利と判断できる場合は訴訟を案内しています。年間3〜5件程度は裁判まで進めており、紛争処理センターへの申立ても頻繁に行っています。

プライベートな時間は確保できますか?

9時前に出勤して19〜20時には退勤しており、ワークライフバランスが非常に取れていると感じています。

基本的には19時頃に事務所を出ますが、夜の法律相談の予約が入っていないかを確認しながら、予約がなければそのまま帰宅します。急に相談が入った場合は対応することもありますが、おおむね19〜20時には事務所を出ています。

日常業務に身体的な負担はさほど感じません。たまに心理的な負担が大きい事案に当たると落ち込むこともありますが、それも含めて10年間続けられたのは、この働き方のおかげだと思います。新人の頃は起案が本当に大変で、事務所で徹夜して書面を作ることもありましたが、1年も経てばそのような苦労もなくなりました。

10年前の入所当時の報酬は600万円スタートでしたが、現在は約2倍になっています。また、人数が増えて連休がいただけるようになったことも大きな変化です。このおかげでプライベートも充実させることができるようになりました。

入所前と入所後で、イメージの「ギャップ」はありましたか?

修習までに見た弁護士事務所とはだいぶ異なる働き方だと感じました。

修習中に見ていた事務所とは、業務内容もさることながら、働き方の文化が大きく異なっていました。アトムでは個人に任せてもらえる部分が多く、ベタベタしていないというか、あっさりとした関係性です。尊重してやらせてもらえるという点で、非常にやりやすいと感じています。

そして、この10年間を振り返ると、自分のペースで業務に取り組める環境が整っていたからこそ、長く続けられたのだと思います。過度に干渉されることもなく、かといって放置されるわけでもなく、適度な距離感が保たれているという印象です。

どんな人がアトムで活躍できますか?

タフな人、そして示談交渉に粘り強く取り組める人だと考えています。

個人的な意見ですが、身体的なタフさというよりもメンタル面でのへこたれなさが重要だと思います。

先日、他事務所の先輩弁護士の方々と話をする機会があったのですが、示談に対する温度感がだいぶ違うことに驚きました。他の先生方は被害回復ができるかどうかを最優先し、示談や宥恕についてはどちらかというと重視せず、断られたらそれ以上掛け合わないという意見が主流でした。一方、アトムでは被害回復を図ることはもちろん、依頼者の満足や相手方との円満解決のために示談をまとめることを非常に重視しており、何度も交渉を重ねる粘り強さが求められます。この違いは、アトムで活躍するための重要な適性だと感じています。

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©アトム法律情報株式会社 代表 岡野武志

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