交通事故で末梢神経障害になった|後遺障害等級と認定のポイント
末梢神経障害は、交通事故の際に神経が圧迫または損傷されることによって起こる神経障害です。
末梢神経障害で後遺症が残り後遺障害等級に認定されると、等級に応じた後遺障害慰謝料や逸失利益を請求できます。
交通事故で末梢神経障害を発症した場合の後遺障害等級や慰謝料について見ていきましょう。
目次
末梢神経障害とは?
末梢神経障害の内容と原因
末梢神経障害とは、末梢神経が損傷されることによって起こる神経障害です。末梢神経は、中枢神経以外の、筋肉の動きや感覚を受け取る働きを担う神経です。
末梢神経障害の原因は、糖尿病、アルコール依存症、感染症、薬剤などさまざまであり、交通事故の衝撃で神経が損傷して発症するケースもあります。
末梢神経障害の治療は原因によって異なりますが、薬物療法、理学療法、手術などの治療が一般的です。
交通事故による末梢神経障害の症状
交通事故による末梢神経障害の症状は、損傷した神経の場所や程度によって異なります。一般的には、下記のような症状が現れます。
- しびれ
- 痛み
- 筋力低下
- 感覚障害
- 歩行障害
- 転倒のリスク
交通事故による末梢神経障害の症状は、損傷した神経の場所によっても異なります。
例えば、足首の神経が損傷した場合は歩行障害や転倒のリスクが高まります。手首の神経が損傷した場合は、手指のしびれや痛み、筋力低下などの症状が現れることが多いです。
末梢神経障害は、治療が遅れると後遺症が残る可能性があります。交通事故で末梢神経障害の症状が現れた場合は、早めに医師の診察を受けることが重要です。
交通事故による末梢神経障害の後遺障害等級
交通事故による末梢神経障害の後遺障害等級は、損傷した神経の場所や程度によって異なります。一般的には、下記のような等級が認定されます。
- 12級13号:局部に頑固な神経症状を残すもの
- 14級9号:局部に神経症状を残すもの
末梢神経障害の後遺障害等級が認定されると、慰謝料や逸失利益などの賠償金が支払われます。
そのため、交通事故で末梢神経障害の症状が現れた場合は、後遺障害等級の申請を行うことが重要です。
後遺障害等級の申請は、自分で行うこともできますが、弁護士に依頼することをお勧めします。弁護士は、後遺障害等級の申請手続きや賠償金の交渉を代わりにおこないます。
末梢神経障害で後遺障害等級認定を受けるには?
末梢神経障害で後遺障害認定の申請をする方法
末梢神経障害の後遺障害等級の申請方法は、以下のとおりです。
- 後遺障害診断書を取得する
- 後遺障害認定申請書を提出する
- 後遺障害等級認定審査を受ける
後遺障害診断書は、医師に作成してもらうものです。
後遺障害認定申請書、診療報酬明細書や支払請求書といったその他の書類とともに加害者側の自賠責保険会社または任意保険会社を介して審査機関にわたります。
末梢神経障害で後遺障害等級の認定を受けるポイント
末梢神経障害で後遺障害等級の認定を受けるには、以下の点がポイントです。
- 適切な治療を受け、症状を改善する
- 後遺障害等級認定に必要な書類を揃える
- 後遺障害等級認定審査に強い弁護士に依頼する
後遺障害等級の認定を受けるには、十分に治療を受けたがそれでも後遺症が残ったという状態であることが重要です。
また、後遺障害等級認定に必要な書類を揃え、後遺症の症状・程度・存在をしっかりアピールするようにしましょう。
弁護士に依頼すれば、後遺障害等級認定に必要な書類の作成や手続きを一任できます。そのため、交通事故で末梢神経障害の症状が現れた場合は、弁護士に依頼することをお勧めします。
交通事故による末梢神経障害の後遺障害慰謝料・逸失利益
末梢神経障害の後遺障害慰謝料相場
交通事故による末梢神経障害の後遺障害慰謝料は、後遺障害等級によって異なります。過去の判例に沿った相場は次のとおりです。
等級 | 後遺障害慰謝料 |
---|---|
12級 | 290万円 |
14級 | 110万円 |
後遺障害慰謝料は、後遺障害が残ったことで感じる精神的苦痛に対する補償です。
後遺障害等級認定で逸失利益も請求できる
後遺障害等級が認定されると、逸失利益も請求できます。逸失利益は、交通事故によって失われた将来の収入に対する補償です。
交通事故による末梢神経障害の賠償金は、保険会社と交渉して決めます。しかし、保険会社はできるだけ少ない金額で賠償金を支払おうとします。
そのため、交通事故で末梢神経障害の症状が現れた場合は、弁護士に依頼することをお勧めします。弁護士は、保険会社と交渉して、適正な賠償金獲得を目指します。
交通事故による末梢神経障害は弁護士に依頼
末梢神経障害について弁護士に依頼するメリット
交通事故による末梢神経障害について弁護士に依頼する主なメリットは、下記のとおりです。
- 後遺障害等級が適切に認定される可能性が高くなる
- 適正な賠償金を獲得できる
- 保険会社との交渉を一任できる
- 精神的な負担を軽減できる
交通事故で末梢神経障害の症状が現れた場合は、弁護士に依頼することをお勧めします。弁護士は交通事故に精通しており、後遺障害等級の申請や示談交渉を効果的に行なえます。
弁護士に依頼することで、適正な賠償金を獲得し、精神的な負担を軽減することができるでしょう。
末梢神経障害について相談する弁護士を選ぶ際の注意点
交通事故による末梢神経障害を相談する弁護士を選ぶ際は、以下の点に注意してください。
- 交通事故に精通している弁護士か確認する
- 無料相談を利用し、弁護士とよく相談してから依頼する
- 弁護士費用を事前に確認する
無料で電話・LINE相談できる窓口はこちら
アトム法律事務所では、無料で電話・LINE相談を受け付けています。無料相談のみのご利用も可能であり、無理に契約を勧めることはありません。
無料相談をご希望の場合、まずは相談予約をお取りください。相談予約の受付は、24時間365日いつでも対応中です。以下のバナーよりお問い合わせください。
無料相談
電話やLINEなど、外出不要で相談可能です。わざわざ事務所にお越しいただく必要がないので、仕事や家事のすき間時間を有効にお使いいただけるでしょう。
アトム法律事務所は、交通事故の案件を多数取り扱ってきました。弁護士に依頼することでどのくらい増額する可能性があるのか、無料相談を通して気軽に聞いてみましょう。
末梢神経障害の後遺障害等級や慰謝料請求に疑問や不安がある場合は、お気軽にご相談ください。お問い合わせお待ちしております。
高校卒業後、日米でのフリーター生活を経て、旧司法試験(旧61期)に合格し、アトム法律事務所を創業。弁護士法人を全国展開、法人グループとしてIT企業を創業・経営を行う。
現在は「刑事事件」「交通事故」「事故慰謝料」などの弁護活動を行う傍ら、社会派YouTuberとしてニュースやトピックを弁護士視点で配信している。
保有資格
士業:弁護士(第二東京弁護士会所属:登録番号37890)、税理士
学位:Master of Law(LL.M. Programs)修了