アトム法律事務所大阪支部の赤堀弁護士が、昨日、読売テレビtenに出演しました。
テーマは、赤堀弁護士が担当した、大阪府警の窃盗罪での認逮捕事件についてです。
この事件では、ご依頼者様が、家族旅行の際に立ち寄ったセルフ式のガソリンスタンドで、不正に入手した給油カードを使用して、ガソリンを窃取したという窃盗の容疑で逮捕・勾留の後、起訴されました。
大阪府警は、ガソリンが盗まれた際のレシートの記載時間と、防犯カメラの時間のズレを無視し、ご依頼者様を犯人と断定。 検察も、この事実を確認することなく勾留を決定し、起訴していました。
しかし赤堀弁護士が自ら調査を行い、ご依頼者様が窃盗を行うことが不可能である事実をつきとめ、関係当局に対して再度の検証を強く求めた結果、公判期日当日に検察官が「完全にこちらの間違いです。」の言と共に、直ちにご依頼者様を釈放した上、公訴を取消し、最終的に本件公訴が棄却されました。
先日、大阪府警が、今回の捜査の問題点を公表し、「証拠の評価を誤り、裏付け捜査を尽くさなかった。捜査指揮も不十分だった」と指摘し、捜査の過程全てに問題があったと結論付ける発表を行いましたが、このようなずさんな捜査で一般市民の権利が侵害されることは防がなくてはなりません。
今回の放送では、冤罪事件を担当、解明した弁護人の立場から、事件の総括と、捜査機関側の問題点や、冤罪の危険性などについて解説しました。