ログ速の削除依頼 | ミラーサイトはコピー元への削除依頼も必要?
更新日:

監修者:アトム法律事務所 代表弁護士
岡野武志

目次
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ログ速の削除依頼1 自分で投稿を削除する方法
ログ速の削除依頼は自分できる?
ログ速の書き込みやスレッドの削除依頼は自分で行うことが可能です。削除依頼はサイトのお問い合わせフォームから行いましょう。パソコンから削除依頼を行う場合は、サイト上部にある「削除・問い合わせ」から行います。スマートフォンの場合は、スマホ版サイト下部の「お問い合わせ」から行います。
ログ速では、サイトの利用規約や投稿削除のガイドラインなど、サイト利用に関するルールが公開されていないのが特徴です。郵送先や電話番号などの連絡先も記載されていません。事実上、ログ速に対して削除依頼する手段は、お問い合わせフォームのみです。
ログ速の削除依頼ルール、ミラーサイトの注意点
削除依頼の際、フォーム画面で「削除依頼」を選択し、次の情報を記入します。
- 名前
- メールアドレス
- スレッドのURL
- レス番号
- 削除理由
フリーメールを使うと管理人に届かない可能性があると記載されています。携帯電話のキャリアメールや有料のメールアドレスを用意するようにしましょう。
ログ速は「ミラーサイト」や「コピーサイト」と呼ばれる種類のサイトです。掲示板サイトとは異なる種類であることに注意してください。ログ速は閲覧のみが可能で、書き込みはできません。別サイトで書き込みされた投稿を自動コピーしてログ速上で公開しています。
ログ速のほかコピー元、記載元への削除依頼も必要
ミラーサイトの性質上、ログ速内の投稿が削除されたとしても、「ログ速のコピー元」の投稿はネット上に残っている可能性があります。ログ速にあった投稿をネット上から完全に削除するには、次の2箇所に削除依頼する必要があると言えます。
- ログ速
- ログ速のコピー元サイト
ログ速のコピー元とは、複数ある2ちゃんねるの過去のスレッドとスレッド内の書き込み(通称:過去ログ)を指します。具体的なコピー元サイトは次の通りです。
- 2ch.sc(2ちゃんねる)
- open2ch.net(おーぷん2ちゃんねる)
- 2ch.net(現5ちゃんねる)
ログ速の削除依頼2 弁護士に任せる方法
ログ速の削除依頼を弁護士相談すべきケース
弁護士に相談すべきケースは次の通りです。
- 自分で削除依頼したが削除されなかった
- 削除理由をきちんと書くことが難しい
- 一刻も早く削除したい
ログ速では削除基準や条件が公表されていません。きちんと削除対応されるには、法律に則った削除理由の説明が必要になると言えるでしょう。
自分で削除依頼を試みたが、削除されなかった方は、弁護士に相談されることをおすすめします。弁護士の場合、下記の3つの手段を用いて削除を行うことができます。
- 弁護士による削除依頼
- プロバイダ責任制限法に基づく削除依頼(送信防止措置依頼)
- 裁判所による削除命令(仮処分)
ログ速の削除依頼の弁護士費用はいくら?
弁護士によるネット削除依頼は、法律事務所ごとに費用体系が違います。「着手金」と「報酬金」の2つで構成されているのが一般的です。
具体例
着手金:5万円~10万円
報酬金:5万円~10万円
費用総額:10万円~20万円
着手金は契約時に発生する費用で、結果がどうであれ返金されるものではありません。報酬金は削除が成功した場合に発生する費用です。
アトム法律事務所によるログ速への削除依頼は、成功した場合にのみ費用が発生します。完全成功報酬型のため、万が一削除できなかった場合の費用は「0円」です。詳しくは「ネット削除依頼の費用」のページをご確認ください。仮処分など裁判所手続きが必要な場合は、弁護士と相談の上、見積もりをご確認いただくことになります。
弁護士に削除依頼を託すメリットとは
弁護士がログ速の削除依頼を行うメリットは、迅速かつ成功率が高いという点です。弁護士は、法律に基づき削除理由を整理し主張するので、ログ速側が削除に応じる可能性が一定程度高くなります。一方で、弁護士資格がない業者が削除依頼を代行すると、弁護士法違反で処罰の対象となりますのでご注意ください。
ログ速の場合、先にコピー元(2ちゃんねるなど)への削除対応が必要な場合もあります。コピー元を削除した後、コピー(ログ速)へ削除依頼をすることで、根本的なトラブル解決が見込めます。ログ速の削除を相談する際は、2ちゃんねる掲示板に詳しい弁護士へ相談するようにしてください。
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ログ速の削除依頼3 「法的手段」で削除・発信者特定をする方法
裁判所の仮処分手続きで投稿を削除する
「仮処分に基づく削除命令」という裁判所手続きによる削除方法を紹介します。サイト側で悪質な投稿が削除されなかった場合に検討する方法です。裁判所に削除の仮処分を申し立てることで、サイトの管理人に対し、悪質な投稿の削除命令を出すよう求めることができます。
仮処分を申し立てるには、サイトの書き込みやスレッドにより次の2要件が満たされている必要があります。
- 申立人の権利が違法に侵害されていること
- 早急に解消することが必要であること
申立人は裁判官と面談を行い、裁判官が申し立て内容につき要件を満たすかどうかを判断します。
投稿者は発信者情報開示請求で特定される
「発信者情報開示請求」という法的な手続きで、匿名の発信者を特定することが可能です。投稿者が匿名の場合でも、サイト運営者とインターネット回線業者に対し、接続情報と個人情報の開示請求を行い匿名投稿者を特定します。
発信者情報開示請求を行う際は、まずサイトの運営者を相手方とします。掲示板の運営者側から、IPアドレスなどの接続情報が開示されると、今度はインターネット回線業者に対し、契約者情報の開示を求めます。ここで言う契約者とは、他人の権利を侵害する匿名投稿を行った発信者(加害者)を指します。
民事と刑事で投稿者に対する責任追及が可能
発信者(加害者)の特定ができたら、民事と刑事の両面で発信者へ責任追及することが考えられます。民事の責任追及の例としては、不法行為に基づく損害賠償請求があります。しかし、裁判を起こすことが唯一の手段ではありません。裁判を行わなずに和解をもって解決することも一つの手です。
刑事で責任追及する場合は、警察に被害届(または告訴状)を提出することになります。被害届が受理されることで、警察の捜査が開始されます。名誉棄損や脅迫といった類の事件は、警察に捜査してもらうことで、根本的なトラブル解決を図ることがあります。
ログ速の削除依頼を弁護士に相談する理由
ログ速で悪質な投稿や誹謗中傷の被害に遭ってしまった時は、迅速な削除依頼の対応が求められます。情報の拡散や風評被害の拡大のリスクが大きくなるからです。ネットトラブルや2ちゃんねる掲示板に詳しい弁護士に依頼することで、スピーディーなトラブル解決が期待できるでしょう。
ログ速は削除の基準が不明確なサイトです。法的観点に基づく削除依頼、法的手段を用いた削除が有効と言えるでしょう。また弁護士依頼によって、投稿者へ責任追及する具体的な方法も検討することができます。ログ速の削除でお悩みの場合、ネットトラブルに強い弁護士に相談して、有効な対応策を探ってみてください。
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まとめ
ログ速はサイトの利用規約や削除方針を公開しておらず、削除の基準が不明確であるのが特徴です。ログ速で削除依頼する際は、サイト内のお問い合わせフォームから行います。他の連絡手段はなく、自分で削除依頼しても空振りに終わる可能性があることは、知っておきたいことです。
ログ速などミラーサイトへの投稿削除でお悩みの方は、専門家へ相談されることが解決への近道です。ログ速の書き込みやスレッド削除でお悩みの方は、ネットトラブルに詳しいアトム法律事務所までお問い合わせください。相談のご予約は24時間電話とメールで受付しています。お気軽にご相談ください。
高校卒業後、日米でのフリーター生活を経て、旧司法試験(旧61期)に合格し、アトム法律事務所を創業。弁護士法人を全国展開、法人グループとしてIT企業を創業・経営を行う。現在は「刑事事件」「交通事故」などの弁護活動を行う傍ら、社会派YouTuberとしてニュースやトピックを弁護士視点で配信している。
保有資格
士業:弁護士(第二東京弁護士会所属:登録番号37890)、税理士
学位:Master of Law(LL.M. Programs)修了
英語:TOEIC925点